Amazon、コーディングエージェント向け「Bedrock AgentCore」を提供開始
- •Amazonは、コーディングエージェントを分離された持続的なクラウド型マイクロVM上でホストする「Bedrock AgentCore Runtime」を発表した。
- •このプラットフォームにより、ローカル環境への依存やリソースの競合を回避し、コーディングエージェントの並列実行が可能となる。
- •中央集権的なゲートウェイ管理により、ポリシーベースのID制御を用いてGitHubやJiraなどの外部ツールへのエージェントアクセスを保護する。
Amazon Bedrock AgentCore Runtimeは、コーディングエージェント向けに分離されたクラウドベースの実行環境を提供し、開発者がローカル環境から作業負荷をオフロードすることを可能にする。LinuxマイクロVMを活用することで、各エージェントセッションは持続的なワークスペースと機能的なシェル、決定論的なコマンド実行環境を維持する。この仕組みは、ノートPCを閉じた際のエージェント停止やローカル認証情報の共有に伴うセキュリティリスク、複数エージェントを同時に実行した際のプロセス競合といった、ローカル開発環境の制約を解決する。
同プラットフォームでは、Claude Code、Codex、Kiro、Cursor、Gemini CLIといったコーディングエージェントを個別の環境で並列実行できる。各セッションには、14日間の非アクティブ期間まで保持される永続的な「/mnt/workspace」ディレクトリが含まれ、手動のファイル同期は不要となる。6月5日からは対話型のPTYベースのシェルもサポートされ、リモートのマイクロVMへの端末アクセスが可能となった。ユーザーはネットワーク切断やシステム再起動後もセッションやシェルに再接続し、作業ディレクトリやスクロールバックの状態を維持できる。
プラットフォームチーム向けには、セキュリティ基準を維持するため「AgentCore Gateway」によるツールと認証情報の一元管理を提供する。GitHubやAWSの認証情報をエージェントのファイルシステムに直接配置する代わりに、ゲートウェイがModel Context Protocol(MCP)エンドポイントを介してツールアクセスを管理する。認証情報はAWS Secrets Managerや中央トークン保管庫で保護され、IAMやOAuth 2.0を通じてアクセスが制御される。これにより、エージェントはプルリクエストの作成やJira・Slackとの連携といったタスクを実行しつつ、すべてのアクションをAWS CloudTrailとAmazon CloudWatch経由で監視できる。