a16z分析、GPU 5種のレンタル価格が年初から上昇
- •a16zの分析で、10月時点のGPU 5種のレンタル価格はすべて年初を上回る水準
- •H200は約2.6倍に上昇、発売6年目のA100も年初より高い価格を維持
- •週次トークン使用量は4.9兆個から167.7兆個へ、30倍超に増加
資産価値は時間の経過とともに下がるという減価償却の原則に反して、GPU 5種のレンタル価格は、今年1月1日を100とする指数で10月時点にすべて年初を上回りました。米ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が、GPU価格データ企業Ornnの指数を分析し、公表しました。上昇幅はH200が約2.6倍で最も大きく、続いてB200、RTX PRO 6000、H100の順でした。発売から6年目のA100も、年初より高い価格を維持しました。
主要ハイパースケーラーのサーバー耐用年数である6年を適用した定額減価償却の基準線と比べると、GPU 5種の価格は基準線を最低9%、最大143%上回りました。比較的旧型のA100とH100は、観測期間全体では基準線を下回る期間の方が長かったものの、今年4月以降に価格が急上昇し、基準線を超えました。
価格上昇の主な要因として、AIトークン需要の拡大が挙げられています。AIモデル仲介プラットフォームのOpenRouterによると、週次トークン使用量は昨年10月末の約4.9兆個から今月初めには約167.7兆個となり、30倍を超えて増えました。オープンソースモデルとクローズドモデルの使用量がともに大幅に増え、AIエージェントの普及と相まって旧型GPUの需要も高まったとの説明です。
ただし、Ornnの指数はリアルタイムのスポット取引に基づいており、ハイパースケーラーやGPUクラウド事業者の公表価格、長期契約価格とは異なる場合があります。今後のレンタル価格は、新型チップと高帯域幅メモリー(HBM)の需給、データセンターの建設ペース、Googleのテンソル処理ユニット(TPU)など代替チップとの競争によって変わる可能性があります。新型GPUの供給が増えれば旧型の価格下落が速まる一方、HBM不足が続けば旧型GPUの価格が維持される可能性があるとの分析です。GPUの耐用年数や残存価値を含む減価償却基準、長期的な価値判断にも影響するとみられます。