イオン、フィジカルAI倉庫を本稼働

Impress Watch2026年11月2日 (月)
イオン、フィジカルAI倉庫を本稼働
  • •イオンなど3社、10月29日に川口市の自動化倉庫「イオン川口東XD」を本稼働
  • •常温ケース商品の入荷から出荷まで80%自動化を目指し、ロボット2種を導入
  • •省人化はパレタイズ約25人相当、デパレタイズ約8人相当を見込む

イオン、イオングローバルSCM、Mujinは10月29日、埼玉県川口市の自動化倉庫「イオン川口東XD」の本稼働を開始しました。同センターはフィジカルAIによる混載商品の積み分けと、人員・設備を一元管理するシステムを導入した物流倉庫です。イオンは都市型の小型食品スーパー向けに複雑な店舗別出荷を担う物流自動化のモデルセンターと位置づけ、常温ケース商品の入荷から出荷までの工程で80%の自動化を目指しています。

倉庫では、3Dビジョン(立体的に対象を捉える画像認識)で商品の混載状態を確認するAI制御の産業用ロボットアーム「混載パレタイズロボット」と「混載デパレタイズロボット」を稼働させています。荷物のサイズや重量はさまざまですが、ロボットは出荷オーダーに基づいて積み分けを事前にシミュレーションし、積載効率を高める配置で積み付けます。作業中も荷物の状態を確認し、位置ズレや荷崩れが起きた場合は動作を制御しながら作業を継続できます。積載状態が変わりやすい混載作業は人手からの置き換えが難しかったといい、イオンはパレタイズで1日あたり約25人相当、デパレタイズで約8人相当の省人化を見込んでいます。

ほかに、出荷優先度に沿ってラックからソーターへ商品を正確な順序で高速に出庫する「ケース順立てシャトルラック」と、仕分け用の無人搬送車(AGV)を導入しました。倉庫運用管理システム(WES)が自動化設備と作業者への業務指示などを一元管理し、倉庫内の運用を支えます。

イオンは2023年、ロボット総合制御プラットフォームを展開するMujinとの提携を発表し、2026年までに自動化倉庫を構築する計画を示しました。自動化システムを導入した倉庫は、2024年にイオン福岡XD、2026年9月にイオン岩手FDCが稼働しています。混載状態の仕分けから積み付けまでを自動化したのは、イオンとして今回が初めてです。