エージェント型コマース、商品データ整備が課題
- •NAVERショッピングAIエージェントの取引額が82%増、9月時点の会話数も60%増加
- •NAVERは配送機能を強化、OpenAIはChatGPT内のInstant Checkoutを発表
- •商品情報の構造化やページの読みやすさ、レビューの信頼性管理が対応課題
NAVERショッピングAIエージェントは6月の正式公開後、取引額が82%増え、9月時点で会話数も60%増加しました。ECの消費者が検索や商品比較を自分で行う代わりに、AIエージェントへ条件を伝え、探索から比較、購入まで任せる動きが出ています。
エージェント型コマースとは、AIが利用者に代わって商品を探し、比較し、購入まで進める買い物の形です。Google Cloudが「見えない売り場」と呼ぶ環境では、実店舗の棚やショッピングサイトの画面に加え、AIエージェントが商品データを読み取って比較する場が生まれます。そのため商品ページは、人にとって見やすいだけでなく、AIが情報を明確に読み取れることも重要になります。
ショッピングエージェントの役割は、推薦から購入手続きへ広がっています。NAVERは配送先を基準に希望日に届く商品を薦め、注文締切時刻や到着予定日も反映する機能を強化しました。一部の商品分野では、エージェント内で決済する機能を試験導入する計画も明らかにしました。OpenAIはChatGPT内で商品を探し、チャットを離れずに注文・配送・決済情報を確認して購入を完了できるInstant Checkoutを発表しました。
ブランドは商品属性を具体的に整理する必要があります。「軽くて快適なジャケット」だけでなく、素材・サイズ・機能・重量・色・選択肢や使用場面を、比較できる情報として示します。たとえば「重量320g、日常的な雨をはじく機能を備えた春・秋のアウトドア用ジャケット」と説明できます。商品ページの重要情報は画像だけでなくテキストでも掲載し、素材・サイズ・機能・価格・選択肢を表やリストにまとめます。
Product / Offer / Reviewスキーママークアップ(情報項目を示す構造)の適用状況、ページと商品フィードの情報の一致、AI検索・ショッピング用クローラーのアクセスを遮断していないかも確認項目です。「プレミアム」や「高品質」といった抽象的な表現より、誰のどのような場面で、どんな問題を解決する商品なのかを具体的に示すと、AIと消費者が商品の違いを把握しやすくなります。
ブランドへの信頼を保つには、自社サイトのレビューの質と新しさを管理し、専門メディアやSNSの評価も確認します。返品・交換の方針を明確にし、外部に蓄積されたブランドや商品の情報が実際の商品情報と一致しているかも点検します。AIは商品ページだけでなく、レビューや専門メディア、外部コンテンツなど複数の情報源を参照するためです。
記事によると、エージェント型コマースへの対応は、従来のGEOに取って代わる戦略ではありません。GEOのアクセシビリティ、情報の構造化、信頼性という原則を、ブランドコンテンツから商品データ、ページ、レビュー、取引の領域へ広げるものです。TBWA DATALABは、生成AI環境でブランドが見つけられ、理解され、選ばれるためのGEOコンサルティングサービスを提供すると明らかにしました。