Anthropicが語るClaude Codeと自律型エージェントの活用
- •Claude Tagは現在、Anthropicの製品エンジニアリングにおけるプルリクエストの65%を管理している。
- •AnthropicはClaude Codeのシステムプロンプトサイズを80%削減し、パフォーマンスを改善させた。
- •同チームは現在、製品アップデートにおいて手動操作よりも自動化されたコードレビューを優先している。
2026年7月21日に開催されたAI Engineer World’s Fairにて、AnthropicのClaude Codeチームに所属するCat WuとThariq Shihiparが、コーディングエージェントの進化と社内の開発慣行について登壇した。Slack統合ツールであるClaude Tagは、現在チームの製品エンジニアリングにおけるプルリクエストの65%を処理する中心的な役割を担っている。Anthropicでは「ant fooding(アント・フーディング)」と呼ばれる厳格な社内テスト文化が定着しており、新機能は社内で高いユーザー維持率を証明した場合にのみ外部公開される。
同社はシステムプロンプトの設計方針を転換し、サイズを80%削減した。具体的には、モデルのパフォーマンスを低下させていた特定の例示リストや「〜してはいけない」といった禁止事項の記述を排除した。さらに、エンジニアに対してコードの書き直しを推奨しており、このプロセスが堅牢なテストスイートの構築に役立つと説明した。また、実行速度よりもプロダクトの質やビジネス感覚を重視しており、アイデア立案から実装までの期間は、かつての6〜12か月から最短1週間へと大幅に短縮されている。
コードレビューについては多角的な戦略をとっている。中核となる重要な変更には引き続きコードオーナーによる手動承認が必要だが、製品の「外側」の変更については自動レビューへの依存度を強めている。専用のGitHubボットによる初期チェックや、人間がレビューする際に複雑なプルリクエストの内容を説明するアーティファクトの生成などを導入している。Cat Wuは、長期的な目標は人間の介入を最小限に抑えることだと述べ、その実現に向けて6か月以上にわたり自動システムへの信頼性を構築してきた。なお、Claude Tagはエンジニア以外にも活用されており、社内ドキュメントの検索やメトリクスの照会、バグ報告の管理などにも利用されている。