Anthropic、IPO申請書で政治的リスクを警告
- •Anthropic、ナスダック上場計画を示す申請書でAI安全政策が政治的標的になる可能性を警告
- •申請書は調査や選択的な法執行、政府契約や就労ビザでの不利益をリスクとして列挙
- •台湾の半導体供給リスクと、データセンター反対運動の組織化も指摘
Anthropicは月曜日、ナスダック上場計画を示すS-1登録届出書(米国で証券登録に使う開示書類)を公開し、AI安全性に関する同社の公的な立場が政治的標的となる恐れがあると投資家に警告しました。届出書によると、同社が掲げる価値観や政策提言、経営陣の発言をめぐり有力政治家から批判を受けており、今後も続く可能性があります。ドナルド・トランプ大統領や政権の名前は挙げていません。
Anthropicは、調査、規則の選択的な適用、政府契約での不利な扱い、従業員の就労ビザに関する判断などを起こり得る影響として示しました。同様の競合企業には適用されない法執行を受ける可能性も記しています。AI規制や安全性に関する同社の立場が、監視の強化や政治的反発、不釣り合いな規制措置を招く恐れもあるとしています。同社は政治団体を支援し、AI政策について公に発言してきたと説明し、今後も続ける意向です。
届出書は、米政府との争点として、国防総省によるサプライチェーンリスク指定をめぐる訴訟を挙げました。Anthropicは全裁判官による再審理を求めています。商務省による輸出規制が再び導入される可能性や、連邦取引委員会の調査、AIモデルの展開前に適用するホワイトハウスの枠組みも記載しました。Amazon、Google、Microsoft、Broadcomとの契約は、独占禁止法上の審査を招く可能性があるとしています。
そのほかのリスクとして、半導体製造で大きな役割を担う台湾が、中国からの脅威を含む地域の緊張や自然災害にさらされている点を挙げました。米国など台湾以外で先端半導体の製造能力を十分に確保する取り組みは、まだ初期段階だと説明しています。新たなデータセンターへの反対運動は組織化が進んでおり、大規模拠点を失えば、ほかの施設で補うのは難しいとも警告しました。
Politicoは、トランプ氏が9月、追加のAI規制に反対する中でTruth Socialへの投稿でAnthropicの最高経営責任者ダリオ・アモデイを批判したと報じました。Axiosによると、同月にアモデイはホワイトハウスの夕食会に出席し、共同創業者のトム・ブラウンはトランプ政権関係者と働くため派遣されました。