ウォール街、AnthropicとOpenAIに年内IPOを促す

nypost.com2026年10月24日 (土)
ウォール街、AnthropicとOpenAIに年内IPOを促す
  • •選挙をめぐる不透明感を背景に、ウォール街の弁護士らがAnthropicとOpenAIに年内のIPOを促進
  • •Anthropicは感謝祭前のS-1提出の可能性、OpenAIは年内上場を否定
  • •AIによる雇用喪失やディープフェイク、データセンターの電力・水使用をめぐる議会の監視を投資家が懸念

ウォール街の投資家や企業買収を扱う弁護士らは、11月の選挙をめぐる政治的不透明感から、AnthropicとOpenAIに新規株式公開(IPO)の準備を急ぐよう促しています。AIによる雇用喪失やディープフェイクをめぐり、議会の公聴会や調査が起きる可能性があるためです。大手取引法律事務所の弁護士は、混乱期に入るとの見通しから、企業に年内の上場を勧めていると述べました。報道によると、こうした動きはAIバブルへの懸念だけにとどまりません。

報道によると、Anthropicは感謝祭前のIPOに向け、募集届出書であるS-1をいつ提出してもおかしくない状況です。OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は先月、AIの安全性への懸念などを理由に、同社は来年まで上場を計画していないと述べました。OpenAIの広報担当者は上場時期を決めておらず、安全性を優先するとしたうえで、年内に上場しないと説明しました。Anthropicは直ちにコメントしませんでした。

ウォール街が懸念する政治情勢は、11月の選挙で民主党が上下両院を制し、トランプ大統領がホワイトハウスにとどまることで、立法が停滞する可能性です。報道によると、当選する民主党議員の一部はトランプ氏とAI拡大への支持に反対すると見込まれています。両党の政治家は、AIインフラの建設を遅らせることや、大規模データセンターの建設予定地域に企業が地域への利益をもたらすことを求めており、電力使用と水資源への圧力を理由に挙げています。

ウォール街は民主党が下院を制すると見込み、上院を制する確率は70%近くとしています。ミシガン州の上院選は接戦で、民主党のアブドゥル・エルサイード氏が共和党のマイク・ロジャース氏をわずかにリードしています。テキサス州では民主党のジェームズ・タラリコ氏が共和党のケン・パクストン氏をわずかに上回っています。また、MetaはAI拡大の資金を確保するため、今後数カ月に「巨額」の追加株式売り出しを行う可能性があります。AI企業の評価額がピークに達したとの懸念からAnthropicがIPOを延期する可能性もある一方、共和党が上下両院を維持する可能性も残っています。