AWS、AgentCoreの企業向け設計図を公開
- •AWS、Amazon BedrockとAgentCoreを基盤とする複数チーム向けAIエージェント基盤の設計図を公開
- •中央統制と独立したワークストリーム環境を組み合わせ、各チームがエージェントやツール、データを管理
- •審査済みパイプラインやモデル・ツールのゲートウェイ、拒否チェック、ロールバック証跡、費用配賦で運用を管理
AWSは、複数チームがAIエージェントを構築・運用する組織向けに、Amazon BedrockとAmazon Bedrock AgentCoreを基盤とする企業向けプラットフォーム設計図を公開しました。参照実装では連合型運用モデルを採用し、中央のプラットフォームチームが共通の管理サービスを提供する一方、各ワークストリームチームが自分たちのエージェント、ツール、データを管理します。AWSは、複数アカウントにまたがるセルフサービス展開、セキュリティ管理、運用、費用統制、廃止を支援する設計だと説明しています。
設計図は、開発者体験、プラットフォーム統制、ワークストリーム実行、保証・運用の4つの領域で構成されます。拡張の単位は、チームごとに分離されたワークストリーム環境です。各チームには専用のアカウント境界、ソースリポジトリ、ワークロード用パイプライン、AgentCore Runtime、利用者単位で範囲を限定したAgentCore Memory、AgentCore Gatewayが割り当てられます。プラットフォームアカウントは、バージョン管理されたテンプレートとインターフェースを公開し、モデル・ツールのカタログを統制します。また、共通の推論ゲートウェイを運用し、リリースを審査して運用情報を集約します。Strands、LangGraph、CrewAI向けの参照テンプレートが用意され、別のフレームワークも、ゲートウェイ、ID、ポリシー、評価、デリバリーの各契約を維持すれば利用できます。
モデルへのアクセスでは、信頼されていない推論リクエストをすべて承認済みゲートウェイに通します。ゲートウェイはガードレールを適用し、利用可能なモデルとAWSリージョンを制限し、チームごとのレート上限、トークン枠、予算を管理して費用の帰属を記録します。エージェントは、認証されたモデルコンテキストプロトコル(モデル間でツール利用を仲介する仕組み)のゲートウェイを通じて承認済みツールを検索・実行します。権限は必要最小限に抑え、所有者を監査できるようにします。チームは審査済みパイプラインで展開とロールバックを行い、インフラへ直接アクセスしません。運用担当者は書き込み権限なしで複数アカウントのログ、メトリクス、トレース、利用枠を確認できます。所有者はエージェント費用を追跡し、財務チームはAWS Cost ExplorerとCost and Usage Reportを使ってチームまたは事業部門ごとに費用を割り当てられます。
設計図では、許可される操作と拒否チェックを対にしています。承認済みのモデルやツールの呼び出しは成功し、未承認のモデル、リージョン、ツール、IDは拒否されなければなりません。リリース時の証跡には、以前のランタイム版へ戻せることを示す必要があります。廃止時には、依存関係の順序に従ってランタイム、メモリ、ツールゲートウェイ、ツールへの権限付与を削除し、残存物がないことを確認します。AWSは、他チームへ展開する前に代表的な1つの環境で、導入、本番環境への昇格、ロールバック、集中監視、廃止を実証するよう推奨しています。
この設計は既存のAWSランディングゾーン内に置かれ、管理、セキュリティとログ保管、監視、プラットフォーム、ワークストリームの各アカウント役割を使います。サービスコントロールポリシー(アカウントに許される最大権限を定める規則)は、IAM、ゲートウェイ認可、ガードレール、リソースポリシー、ネットワーク制御、パイプラインの証跡とともに権限を制限します。モデルやリージョンを追加する際は、サービス提供状況、データ保管地域、IAM、品質、費用、ロールバック、監視、拒否動作を確認します。プラットフォーム用とワークロード用のパイプラインは、審査済みソースの版を固定し、エージェントを構築・スキャンして、ポリシーと展開テンプレートを検証します。さらに、特定のゲートウェイロールに正確なツール別名の権限を付与し、エージェントを評価する前に非本番環境へ展開します。提供された記事本文は、この評価段階の説明中に終わっています。