Baseten、AIエージェント向けサンドボックスを発表
- •Basetenが、AIエージェント向けクラウドの最初の基盤として「Baseten Sandboxes」を発表
- •サンドボックスは25ミリ秒以内に再開し、Basetenによると他のツールより最大5倍高速
- •今後、Agent DriveとAgent Proxyを追加し、エージェント向け共有ストレージと制御されたネットワーク接続を提供する計画
Basetenは2026年11月5日、AIエージェント向けクラウドの最初の基盤として「Baseten Sandboxes」を発表しました。エージェントは永続的な環境で長時間のタスクを実行でき、すぐに一時停止・再開できます。待機中は計算資源の料金が発生しません。Basetenは11月16日まで無料で利用できるとしています。
各サンドボックスは、独自のカーネルとハードウェアレベルの分離機能を備えた軽量仮想マシン「マイクロVM」で動作します。Basetenによると、コードの実行やファイル操作、プロセスの起動時に、コンテナ方式のシステムより強く分離できます。待機状態から25ミリ秒で起動し、数秒以内に数千個まで拡張できます。起動やファイルの読み書きも速く、エージェントが手順を繰り返す際の遅延を抑えられるとしています。
エージェントが接続を切ると、サンドボックスはファイルシステム、メモリー、実行中のプロセスの状態を保存します。Basetenによれば、環境は25ミリ秒以内に再開し、他のサンドボックスツールより最大5倍速いといいます。休止中は計算資源をゼロまで縮小できます。管理画面には、APIリクエスト、エラー率、CPU、メモリーのリアルタイム指標を確認できる機能があります。永続環境により、チームはセッションをまたいでプロジェクトを継続し、同僚の入力を待つ間に一時停止したり、複数の作業領域を保ちながら、利用中の領域に計算資源を割り当てたりできます。
Basetenは、長時間動くエージェント向けに、計算資源、ストレージ、ネットワーク、本人確認を組み合わせたクラウド構想を説明しました。同社は、従来のクラウドが数百万人の利用者にサービスを提供する単一アプリ向けに設計された一方、エージェントはそれぞれ少数の人間やエージェントに対応する、数百万の小規模アプリを生み出すと述べています。計画中のAgent Driveは、サンドボックス間で共有できる分散型のリモートファイルシステムを提供します。コードやMarkdownなどの小さなファイルを大量に書き込む用途に最適化する計画です。Agent Proxyは、サンドボックス外へのネットワーク接続を制御し、Stripeでの決済など機密性の高い呼び出しに認証情報を差し込みます。認証情報をエージェントに見せずに利用できるとしています。プラットフォームには権限管理、詳細な監査ログ、ファイアウォール、固定IPアドレス、設定可能な制御機能も加える予定で、Agent DriveとAgent Proxyは今後数カ月以内に提供開始するとしています。