中国企業、AI半導体不足でNVIDIA製チップを購入
- •中国企業が今年、NVIDIA製ゲーム用・ワークステーション用チップを100万個超購入との報道
- •中国のAI半導体供給は2026年に350万個の見通し、需要は500万個超
- •NVIDIA、12月下旬からRTX Pro 5500を四半期ごとに50万個中国へ出荷する計画との報道
中国のテクノロジー企業が今年、国内のAI半導体供給不足を受け、NVIDIA製ゲーム用・ワークステーション用チップを100万個超購入したと報じられました。Economic Daily NewsがFinancial Timesを引用して伝えています。中国のAI半導体生産は今年、2倍超に増加し、Huawei、Alibaba、Baidu、Cambriconなどが生産に加わっています。供給は2026年に350万個に達する見込みで、そのうち約100万個は海外製です。需要は500万個を超えると推定されています。
購入されたとされる製品には、NVIDIAのRTX Pro 6000D、RTX Pro 5000、RTX 5090が含まれます。これらは多くの計算作業でHuaweiのAscend 910Cなど中国製の高性能AI半導体を下回りますが、AI推論(学習済みモデルで出力を生成する処理)の際に、応答生成前にプロンプトを処理するプリフィルなど、比較的単純な作業に対応できます。Huaweiの輪番会長エリック・シュー(Eric Xu)氏は9月、国内需要を満たすだけのAI計算用ハードウェアを生産できず、海外展開より中国の顧客を優先していると述べたと、Reutersが報じました。
Financial Timesによると、中国企業がNVIDIAのワークステーション用チップを選ぶ理由の一つはCUDAです。多くの企業がHuaweiのCANNに移行する前からCUDAを採用しており、CANNは一般に使いにくいとされています。DeepSeekはHuaweiとハードウェア・ソフトウェアの性能向上に取り組み、HuaweiはAIツールを使ってCUDAからCANNへのコード変換を速めています。NVIDIAは中国で販売中の製品を上回る性能を持ち、基本的なAI処理に対応するRTX Pro 5500を準備していると報じられました。中国工業情報化部は、ByteDanceやAlibabaによる購入を含め、国内での購入を承認する可能性を示し、購入予定数と用途計画の提出を求めました。ByteDanceは約100万個の発注を検討しているとされています。
NVIDIAは12月下旬からRTX Pro 5500を四半期ごとに約50万個、中国へ出荷する計画と報じられました。供給を確保するには9月30日までに注文する必要があります。主にエンジニアリングやグラフィックス向けに設計された同製品は、サーバー級AIアクセラレーターに使われる高帯域幅メモリー(高速転送に対応したメモリー)ではなく、GDDR7を搭載しています。The Informationによると、中国での価格は約8万5,000~9万元で、HuaweiのAscend 950PRと同程度です。