Cloudflare、ウェブエージェントの説明責任を提唱
- •Cloudflareは、外部運営のAIエージェントが仲介者を通じて動く場合も、利用者との関係と説明責任を保つようウェブサイトに求めています。
- •共有エージェントは購入や本人確認、アカウント利用、大量閲覧の背後にいる利用者を見えにくくし、サイト側に負担を残すおそれがあります。
- •Cloudflareは、利用制限、決済、エージェント識別の手段としてMOLE、x402、Web Bot Authを挙げています。
Cloudflareは、利用者に代わってウェブを閲覧する外部運営のAIエージェントについて、ウェブサイトが利用者と運営者の双方を識別し、責任を問える仕組みが必要だと主張しています。エージェントは昼夜を問わず並行して、人より少ない手間で動けるため、サイトには個々の利用者ではなく、多数の利用者にサービスを提供する単一のエージェントが見える場合があります。同社は、仲介者を介しても利用者とサイトの関係やセキュリティ上の責任を保つ原則を「仲介の原則」と呼んでいます。
エージェントの背後にいる利用者を識別できないと、サブスクリプションの共有、年齢や所在地の法的確認、購入をめぐる異議申し立て、なりすまし、本人確認の失敗、誤注文、規約の回避などが問題になります。在庫、価格、検索、商品情報、サポートを絶えず確認すれば、リソースを使い果たすこともあります。サイトが一人の利用者による認証情報の大量試行、スクレイピング、カード情報のテストを検知しても、共有エージェントだけを遮断し、正当な利用者まで締め出す可能性があります。またエージェントは、記事、商品データ、レビューを取得しながら、サイトへの訪問や広告表示、購入を生み出さず、配信コストをサイトに負わせる場合があります。
Cloudflareによると、利用者が人間確認を通過した事実で証明できるのは、その時点で人がいたことだけです。エージェントが誰を代表するのか、行動の責任を誰が負うのかは分かりません。アクセス権限を広く与えても、範囲を絞った権限であっても、それだけでは説明責任を確立できないとしています。同社は、利用者がサイトにアクセスできる状態を保ちつつ、銀行へのログインなど機微な操作で必要に応じて確認を適用できる情報をサイトに提供することを目指しています。
投稿は、エージェントとサイトが許可される操作について合意し、サイトのポリシーを伝えられるプロトコルを求めています。Cloudflareは、利用者固有の識別情報を使わずに利用制限を設ける今後の手段としてMOLEを挙げ、プライバシー保護を目指す点で決済プロトコルx402と比較しています。エージェントの識別にはWeb Bot Authを推奨しており、エージェントがリクエストに署名し、自身と暗黙のうちに運営者を示せると説明しています。
サイトには、たとえばエージェントAがブラウザーC内のエージェントBを使う場合のように、仲介者が連なる経路を把握する方法も必要です。状況によっては、セッション、アカウント、利用者ごとの識別情報が必要になるとしています。利用者を特定せずに信頼性を評価する手段としてPrivacy PassとMOLEを挙げ、MOLEをPrivate Access Tokensの後継と位置付けています。提供された文章は、本人確認情報の開示を段階的に行う方式の説明を始めたところで終わっています。