DeepSeekとMiniMax、Flashモデルを更新
- •DeepSeekが10月17日、MiniMaxが10月19日にFlashモデルを相次いで公開・発表
- •DeepSeekの評価スコア向上、MiniMaxはエージェント利用コスト70%低下を説明
- •MiniMax M3.1 Flashは100万トークン対応、API料金は入力0.15ドルから
中国のAI企業DeepSeekは2026年10月17日、既存モデルの更新版「DeepSeek-V4.1-Flash-1017」を公開しました。MiniMaxも10月19日に「MiniMax M3.1 Flash」を発表しました。両社は、AIエージェントやコーディングの性能向上に加え、処理時間や利用コストの削減を打ち出しています。
DeepSeekは、更新版が推論、コーディング、エージェントタスク、視覚理解の評価で性能を改善し、タスク完了までの時間と出力量を減らしたと説明しました。ソフトウェア開発能力を測るDeepSWE v1.1のスコアは74.2から77.0へ、Terminal-Bench 4.0は31.2から42.3へ上昇したと報告しています。自己フィードバックを用いた強化学習により、プロジェクトを一から作る能力も改善したとしています。
同社は作例として、紫禁城の3Dモデル、ブラウザーで動くレースゲーム、Godotエンジンを使ったゲームを紹介しました。モデルはWeb版、アプリ、APIで提供され、DeepSeek Harness、TencentのCodeBuddyやWorkBuddy向けにも最適化されています。モデルの重みはHugging FaceとModelScopeで公開され、MITライセンスで利用できます。
MiniMax M3.1 Flashは、エージェントタスク、コーディング、PC操作、サイバーセキュリティの能力を強化したモデルです。MiniMaxは、匿名で提供していた「Space Bunny」が同モデルの初期版だったと明らかにしました。オンライン推論速度は従来比で約3倍になり、エージェントタスクの総利用コストは70%低下したと説明しています。日常利用では出力速度が毎秒200トークンを超え、中央値でも毎秒170トークン以上だとしています。
MiniMaxは、複数のSaaSをまたぐ企業業務、複数段階の計画、文書やファイル間の整合性を保つ処理を利用場面として想定しています。PC操作とセキュリティの評価では、OSWorld V2で61.7、CyberGymで82%を記録したと公表しました。コンテキスト長は100万トークンで、テキスト、画像、動画の入力に対応します。推論の深さは5段階で調整でき、用途に応じて処理時間や出力トークン数を抑えられます。
料金は100万トークン当たり入力0.15ドル、出力0.60ドル、キャッシュ読み取り0.015ドルです。MiniMax API、サブスクリプションのM Plan、MiniMax Codeで提供を開始し、モデルの重みは後日公開する予定です。