デジタル庁、「Harunobu」を公開

ITmedia AI+2026年10月22日 (木)
デジタル庁、「Harunobu」を公開
  • •デジタル庁、機械が読みやすいか判定する「Harunobu」を公開
  • •Excel・CSV・TSVを100点満点で採点し、ルールベースで処理
  • •採点結果をChatGPTに渡し、Excel加工プログラムを作る例を紹介

デジタル庁は2026年10月21日、Excelなどのファイルが機械にとって読みやすいかを判定するツール「Harunobu」を公開しました。紙に印刷したときの見た目を優先し、セル結合などを多用する「神Excel」と呼ばれるファイルの改善にも使えるとしています。行政・民間で使われるこうしたファイルは、データ活用システムやAIで扱いやすいとは限らないため、データ整備を支援する狙いです。

Harunobuはデジタル庁が開発し、GitHubで公開しました。行政データをシステムやAIで利用しやすくするためのルールに沿って、Excel、CSV、TSVファイルを100点満点で採点します。ルールベースの判定により、生成AIで起こりうる確率的な誤りを避けられ、比較的軽量に動作します。デジタル庁によると、人手より速くファイルを処理できるといいます。

採点結果はJSON形式で出力され、生成AIサービスなど外部システムと組み合わせて利用できます。デジタル庁のブログは、ChatGPTに採点結果を渡し、Excelを加工するプログラムを作成してデータを整備する例を示しました。庁は、ツールが作業時間の削減を支援し、データ整備につながることを期待しています。

「Harunobu」という名称は、江戸時代の浮世絵師、鈴木春信に由来します。春信が誕生に中心的な役割を果たしたとされる錦絵は、一枚の紙に複数の版で色を重ねて作ります。デジタル庁は、神Excelに複数の機械可読性ルールを重ね、美しい機械可読データを作るという発想から、この名前を採用したと説明しています。機械可読性とは、データを人だけでなくコンピューターが読み取り、処理しやすい性質です。JSONは、システム間でデータを受け渡すための形式です。CSVは項目を区切り文字で並べる形式、TSVはタブで区切る形式です。これらを100点満点で判定し、結果をJSON形式で出力するため、加工プログラムや外部の生成AIサービスにつなぐ手順も示されています。なお、記事は採点ルールの詳細や実際の削減時間は記していません。ツール名の由来として、色を版で重ねる錦絵の制作方法と、複数のルールを重ねて機械可読なデータを整える考え方を結び付けています。実例ではChatGPTが採点結果をもとにExcel加工プログラムを作成し、データ整備に使われます。庁は行政・民間にあるファイルの扱いにくさを背景に、Harunobuで作業時間を減らし、データ整備を支援する方針です。記事に記載された評価点は100点満点です。HarunobuはExcel、CSV、TSVを採点し、その結果をJSONで出力します。