Epic Games、Disneyとの新作ゲームを延期 AIファースト開発を指示
- •Epic Games、Disneyとの新作ゲームの発売を延期と報道
- •開発者に生成AIの活用強化を指示、AnthropicのClaudeなどを使用
- •関係者は開発遅延の一因として人員・期間の過小評価を指摘
Bloombergは2026年10月12日(現地時間)、『フォートナイト』の開発元である米Epic Gamesが、Disneyと共同開発する新作ゲームの発売を延期し、開発者に生成AIの活用を強化するよう指示したと報じました。関係者の証言や同媒体が確認した社内メッセージによると、AnthropicのClaudeなどを使う「AIファースト」の制作方式を導入し、人間がその作業を管理・指導する方針が示されたということです。
対象は、Marvelや『スター・ウォーズ』のキャラクターが登場する未発表のシューティングゲームです。Bloombergによると、発売は延期され、新たな日程は伝えられていません。同媒体が確認した社内メッセージでは、ゲームのディレクターの1人が、今後はコードを手書きしないようスタッフに指示しました。ゲーム内のアートについても、全面的にAIを活用するワークフローで生成すると伝えたということです。
Epic Gamesの広報責任者であるJake Jones氏はBloombergに対し、創造的な方向性を担う開発者が主導し、AIによって開発を加速する取り組みを進めていると説明しました。一方、Disneyの広報担当者からは、記事掲載時点でコメントが得られなかったとしています。Bloombergは関係者の話として、Epic Gamesが必要なスタッフ数や制作期間を過小評価したことなどから、開発が想定より遅れていたと伝えています。AI活用の指示に対し、一部の開発者は驚きや疑問を示したということです。同媒体は、AIが生成した成果物の誤りをどう扱うか、期待する成果が得られるかについて、社内から懸念が出ていたとも報じました。
DisneyとEpic Gamesは2024年2月7日、『フォートナイト』と連携する新たなゲーム・エンターテインメント空間を共同開発すると発表しました。Disneyは同時に、Epic Gamesの株式取得に向けた15億ドルの出資計画も明らかにしています。公式発表では、Disney、Pixar、Marvel、『スター・ウォーズ』などのコンテンツやキャラクターを通じて、ゲーム、視聴、買い物、コンテンツ制作などを楽しめる空間を構築し、Unreal Engineを基盤にすると説明されています。
Epic Gamesは別製品の開発でもAIを活用しています。同社は2026年10月14日、新しいEpic Games Launcherのプレビュー版を公開した際、AIに自然言語で指示してコードを生成する開発手法「バイブコーディング」を用いたと説明しました。プレビュー版はWindows、macOS、Linux向けに提供されています。