Epic、医療AI基盤を拡張
- •Epicはウィスコンシン州ベローナの年次Users Group MeetingでErgo、Agent Factory、Curiosityを発表した
- •Agent Factoryは120のAI機能を提供し、2027年に医療機関へ広く提供される
- •Cosmos 기반のCuriosityは3億1000万人超の患者と210億件の医療遭遇データを使う
Epicはウィスコンシン州ベローナで開いた年次Users Group Meetingで、AIと自動化ツール群を発表し、同社の電子カルテシステムを臨床、運用、事務ワークフローの基盤に位置づけた。CEOのジュディ・フォークナー(Judy Faulkner)はErgoを「ヘルスケア・インテリジェンス」と表現し、人間の判断、共感、直感と、大規模な電子カルテデータセットからパターンを見つけて素早く反復できるAIを組み合わせるものだと説明した。Ergoは電子カルテ、患者ポータルMyChart、Epicの医療ネットワーク、臨床研究プラットフォームCosmosの上に構築されている。
Epicは、AIツールを医療向けエンタープライズシステムとして電子カルテに直接組み込んでいると述べた。同社は臨床AIをArt、患者向けAIをEmmie、収益サイクルのコパイロットをPennyと名付けた。外来領域では、Ergo VisitがOchsner HealthとEpicのGarden Plot共同プロジェクトに参加する5人の医師のもとで稼働している。診療前にArtは医師向けに患者記録を要約し、EmmieはMyChartで患者と対話し、Artと連携して医師が扱う可能性のある話題を作成する。フォークナーは、Artによる要約が300超の医療機関で使われており、Care Everywhereのデータを含め、見落とされる可能性のある情報を浮かび上がらせられると述べた。Chart with Artは患者と臨床医の会話を聞き取り、診療記録の草案を作り、臨床医の確認に向けてほかの文書も準備する。
Epicは、AIエージェント(ワークフローをまたいで動作できるソフトウェア)を構築、実行、監視するためのプラットフォームAgent Factoryも発表した。フォークナーによると、医療機関はEpicの120のAI機能をそのまま使うか、既存ツールをカスタマイズするか、コードを書かずにエージェントを作成できる。早期導入組織はすでにAgent Factoryを使っており、Epicは2027年に広く提供するとした。Epicによると、ECU Healthは転院センターの依頼を要約するAIエージェントを構築し、引き継ぎを改善して週20時間の節約を見込んでいる。
EpicはCosmosを使い、再入院や脳卒中リスクなどの転帰を予測する、実世界の患者データで訓練された生成AIモデルCuriosityを構築している。Epicによると、Cosmosには3億1000万人超の患者と210億件の医療遭遇を代表する医療システムの臨床データが含まれる。フォークナーは、20の医療機関がCuriosityの検証に取り組んでおり、Cosmosにデータを提供する組織が利用できるようになると述べた。Epic幹部のカール・ドボラック(Carl Dvorak)は、患者はすでに医療向けAIツールを利用しているとし、医療システムに対して規制当局と関わりながら、安全かつ責任ある形でAI活用を急ぐよう促した。