Evernote、ChatGPT広告で有料会員獲得を検証

OpenAI2026年11月4日 (水)
Evernote、ChatGPT広告で有料会員獲得を検証
  • •EvernoteはChatGPT広告からアカウント登録、無料トライアル、定期購読へ利用者を誘導
  • •広告経由のデスクトップ訪問の約25%が新規登録につながり、無料トライアルから有料への転換率は過去平均より10~20%高かった
  • •初月の結果を方向性を示すものと位置づけ、追加の利用事例や広告、専用ページを試す方針

EvernoteはAIに携わる人々に向けてChatGPT広告を配信し、広告のクリックからアカウント作成、無料トライアル、初回の定期購読支払いまで進んだかを追跡しました。主な広告は単一の製品機能に焦点を当て、ホームページなどのEvernoteサイトへ誘導し、新規アカウント登録に最適化されていました。同社は自社のウェブ分析データと購読記録を使い、広告クリック後に最初のタグ付き訪問があった利用者を広告経由として集計しました。

初月は、対象キャンペーンからのデスクトップ訪問の約25%が新しいEvernoteアカウントの登録につながりました。同キャンペーン経由の利用者が無料トライアルから有料に移行する割合は、同年初めの有料獲得チャネル全体での過去平均より約10~20%高くなりました。この比較では、2026年8月28日~9月12日に開始したトライアルを、2026年3~8月に開始した過去の基準トライアルと照合していますが、広告による純増効果を示すものではありません。デスクトップ登録率の測定期間は2026年9月14~28日でした。

Evernoteの初期広告は、メモや文字起こしを保存・整理する場所としてサービスを紹介し、成果の高かった検索広告の訴求を活用しました。同社は、会話やメモ、文字起こしを扱う人々には、それらを整理して再び見つけられる場所が必要になる場合があると説明しました。Bending Spoonsのデータアナリスト、クラウディオ・ディ・ブラージ(Claudio Di Blasi)は、新規利用者が有料顧客になるには、製品の価値を十分に感じる必要があると述べました。Evernoteは、社名を知る人は多くても、AI機能の開発に伴う製品の進化は知られていない可能性があるとも話しました。

Evernoteは初月の結果を有望で方向性を示すものと評価し、広告経由の利用が拡大しても成果を維持できるかを検証しています。チームはさらに多くの利用事例を探り、Evernoteが利用者の仕事にどう役立つかを示す広告や専用のランディングページを作る計画です。ディ・ブラージは、初期の定期購読転換率から、製品に価値を見いだした人々にキャンペーンが届いていたことがうかがえると述べました。