FORHU、VivaTechでSCL Glassbox AIアーキテクチャを発表
- •FORHUはパリで開催された第10回VivaTechにて、SCL Glassbox AIアーキテクチャを発表した。
- •SCLアーキテクチャは、5段階のR-CC[H]AMループとFresh Instanceプロトコルを実装し、追跡可能性を確保する。
- •本システムは、EU AI法に準拠したハルシネーション(幻覚)のガバナンスと透明性機能を提供する。
FORHUは、2026年6月8日にパリで開催された第10回VivaTechにおいて、SCL(構造的認知ループ)アーキテクチャを発表した。同社はSCLを、不透明なブラックボックスモデルから監査可能なグラスボックスAIへの移行を促す「認識論的オペレーティングシステム」と定義している。この技術は、StyleOSスマートミラーを通じて展示されており、透明性のあるAIの推論プロセスを可視化している。FORHUは、金融、医療、法務といった高リスクな分野での導入を想定し、単なる性能指標ではなく、AI判断の正当性を優先する設計を採用した。
SCLアーキテクチャは、検索、認知、制御、人間の介入、アクション、記憶から成る5段階のR-CC[H]AMループで機能する。従来の検索拡張生成(RAG)とは異なり、SCLは推論前に候補データを固定するプールゲート式検索を用い、追跡可能性を維持する。さらに、各認知サイクルで新しいLLMインスタンスを生成する「Fresh Instance」プロトコルを採用している。バデリーのワーキングメモリモデルに基づいたこの手法は、文脈の混入や確証バイアスを防ぐことを目的とする。構造的なブレーキシステムにより、検証されていない確率的な出力を遮断し、EU AI法が求める透明性、説明責任、人間による監視基準に準拠したハルシネーションのガバナンスを実現する。
FORHUはデラウェア州で設立された企業であり、人間の能力を軸としたAIインフラの構築を目指している。StyleOSのデモンストレーションはファッションや美容の文脈で行われているが、中核となるSCLシステムは金融ローンの審査監査や、医療・法律分野の診断サポートなど、エンタープライズ用途向けに開発された。パリのポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場では、これら説明可能なAIシステムのデモンストレーションが公開されている。