Google DeepMind、Gemini 4 Argonを世界公開
- •Gemini 4 ArgonをAPI、Antigravity、Geminiアプリ、検索のAI Modeで世界提供
- •Gemma 4 E2Bの推論速度2.85倍、長時間セッションの準備時間40%短縮を報告
- •Fairwind Programを数百社のパートナーに拡大、WizがArgonでセキュリティ上の欠陥を発見
Google DeepMindは2026年10月13日、Gemini 4 Argonを世界で提供開始しました。開発者と企業はAI StudioおよびGeminiプラットフォームのAPIから、Google AI Ultra加入者はGoogle Antigravityから利用できます。Geminiアプリと検索のAI Modeでは、Google AI UltraおよびPro加入者が使えます。Google DeepMindによると、Argonはコーディング、金融、法律、サイバーセキュリティ、科学の複雑なタスクに対応し、金融、コーディング、法律、税務などの経済分野でモデル性能を測るVals Indexで首位です。導入価格は入力トークン100万個あたり2ドル、出力トークン100万個あたり10ドルで、キャッシュ済み入力トークンは95%割引となります。
Googleによると、AntigravityでArgonを使ったエンジニアは、エージェントによるコード提出を35%超増やし、コードのロールバックを約3分の1減らしました。Chromiumでは、4,000万行のコードベースにある約600万行の旧式フォルダーからウェブページ処理コードを切り分け、数カ月かかると見込まれていた再構成を、数週間で数百ファイルにわたり完了しました。Googleは、この変更によりページを再読み込みせずにタブ、サイドパネル、フローティングウィンドウ間で移動でき、特定の種類のブラウザークラッシュをなくせるとしています。オープンソースのAgent Development Kitでは、Argonが生成した最適化により、長時間セッションでのメモリー上のセッション準備時間が40%、コールドインポート時間が21%短縮されました。変更はgoogle/adk-pythonリポジトリーで公開されています。
Googleの研究者はArgonを使い、オープンソースの量子化学パッケージxTBで、分子構造の予測を最大2.3倍、配座探索を1.8倍高速化しました。A100 GPUでは、vLLMを介したGemma 4 E2Bの推論速度がエンドツーエンドで2.85倍になり、処理量は毎秒約37,900トークンから10万8,000トークン超に増えたとGoogleは報告しています。トークン一致率は100%で、品質低下はありませんでした。Argonは、Blender、Three.js、独自コードを使ったブラウザー表示の3D可視化、ゲーム、アニメーションの制作にも使われました。
Googleと早期アクセス顧客は、専門業務での結果も報告しました。Deloitteは、長期運用のワークフロー評価をArgonが100%の割合で完了したと述べました。Ambience Healthcareは、合成した縦断患者記録200件超で、テストしたモデルの中で再現率とICD-10コードの特定精度が最も高かったと報告し、実際の患者記録で検証中です。BoxはGemini 3.1 Proより精度が14%向上したとし、Keplerは金融分析のベンチマークで、アナリストが作成した参照モデルと図表の99%超で一致したと述べました。Quadrillionは、社内の調査タスク評価を同業モデルより1.5倍速く、タスク当たり4分の1のコストで完了したと報告しました。Googleによると、Argonは文書理解、縦断データ分析、対話型分析ツールに対応します。Isomorphic Labsは、通常なら数週間かかるPDFや特許の調査作業を数時間に短縮するために使っています。
Googleによると、研究者やセキュリティ専門家はArgonでコードや形式証明を監査し、脆弱性や論理上の欠陥を特定しています。同社は10月13日からFairwind Programを数百社の追加パートナーに拡大します。Wizは無料のScan for GoodプログラムでArgonを使い、重要インフラの保護に取り組んでいます。連邦機関との協力では、機密性の高い政府データやインフラ、セキュリティ分野の開発情報、専門モデルが漏えいする恐れのある欠陥をArgonが見つけ、修正を支援したとWizは説明しました。記事に記載されたWizの医療インフラ業務に関する説明は、文の途中で終わっています。