Google、政府機関向けGeminiをプレビュー公開

GovTech AI2026年10月28日 (水)
Google、政府機関向けGeminiをプレビュー公開
  • •Googleが政府機関向けGeminiをプレビュー公開、ミズーリ州と米保健福祉省が初期導入先に
  • •Google Public Sectorの1月調査では、回答した政府機関の約90%がAI利用を計画、またはすでに利用
  • •Geminiが規制検索や入札審査を支援し、最終承認は権限を持つ政府職員が担当

Googleは政府機関向けGeminiをプレビュー公開し、初期導入先にはミズーリ州と米保健福祉省が含まれます。10月初めに公開されたこのツールは、政策調査や助成金審査などの定型業務を自動化し、複雑な機関要件や業務手順に対応するとともに、各機関の中核システムに直接接続するよう設計されています。Google Public Sectorが1月に実施した調査では、回答した政府機関の約90%がAIの利用を計画しているか、すでに利用していました。

Geminiは、連邦規則集、連邦官報、州の行政規則集、内部マニュアルから機関の方針や規制を検索します。回答にはページと段落の引用が付き、連邦と州の方針が両方適用される場合は、どの規則が優先されるかも示します。情報公開法や州の公開記録法に基づく請求への文書の対応状況を評価し、住民の機微情報を見つけ、法定の免除条項を付けた非公開箇所の候補を提案することもできます。指定された利用者や職員が回答と非公開箇所の提案を確認し、承認します。

調達業務では、複数巻にわたる入札書類を提案依頼書の要件、連邦調達規則、必須基準、評価基準に照らして審査します。請求書、領収書、発注書について、認められない書類、資金の不一致、情報の欠落を確認し、入札の根拠を要約できますが、最終承認は権限を持つ職員が行います。そのほか、給与明細、W-2、賃貸契約書の検証と分類、複雑な政策文書を読みやすい通知に直す作業、住民対応や書類受付の自動化にも対応します。記事によると、これらの機能は申請の滞留を減らし、行政から住民への情報発信を改善する助けになります。

安全な接続機能により、データを移行せずにGeminiを既存の人事、ERP(企業資源計画)、ケース管理、共同作業システムにつなげられます。Geminiは各機関の本人確認とアクセス制御を引き継ぎ、機微な記録は各機関のセキュリティおよびコンプライアンスの枠内に保たれます。Oracleの接続機能では、エージェントが権限に基づいて調達、買掛金、総勘定元帳の取引情報にアクセスし、監査を支援します。人事システムとの接続では、公式記録に基づいて職場に関する質問に回答できます。セキュリティとコンプライアンスの担当チームは、エージェント全体の方針を設定し、リスク管理、監査ログ、ガバナンス制御を利用できます。Googleは、政府機関と住民のデータ、プロンプト、出力は同社のクラウド境界内にとどまり、同意がない限り基盤モデルの訓練に顧客データを使わないとしています。