メディケア生命、不正請求検知の実証実験

IT Leaders2026年10月14日 (水)
  • •メディケア生命、保険金不正請求の検知に向けた実証実験を開始
  • •請求書類画像に残る生成AIの痕跡から加工・改竄の可能性を判定
  • •疑義案件を担当者に抽出し、確認負荷の軽減と検知精度向上を目指す

メディケア生命保険は、診断書や領収書などの請求書類画像を分析し、保険金の不正請求を検知する実証実験を始めました。共同で実験に取り組むFinatextが2026年10月14日に発表しました。画像に残る生成AIの痕跡を調べ、書類が加工・改竄された可能性を判定します。

メディケア生命は、支払査定の領域で以前からAI活用を進めています。2025年9月には、請求書類の読み取りから支払可否の判断、給付金額の算出までをAIで行う実証実験を実施しました。この実験では査定正答率90%以上を確認し、診断書や診療明細書などの証跡画像を対象とするAI-OCR(画像から文字を読み取る技術)の精度は約90%でした。

今回の実証実験では、診断書、領収書、診療明細書などの画像を対象に、生成AIの痕跡から加工・改竄の可能性を判定します。不正請求への悪用を防ぐため、分析方法の詳細は公表していません。AIが請求の不正を最終判定する仕組みではなく、査定担当者が確認すべき疑義案件を効率よく抽出することを目的としています。

実験では、支払査定業務で担当者が確認する負荷を軽減し、検知精度を高めることを狙います。生成AIや画像編集技術の進歩に伴い、診断書や領収書などを加工・改竄する手口が高度化し、目視では見分けにくい事例が増えているためです。保険会社には、正当な請求への迅速な支払いを維持しながら、不正請求やその兆候を把握する必要があります。なお、今回の実証実験の数値目標や実施期間は記事に記載されていません。これは、記事が公表した内容の範囲を示すものです。Finatextが発表したのは2026年10月14日で、メディケア生命の実験開始日として示された日付ではありません。以前の2025年9月の実証実験の結果と、今回の不正検知実験は区別されています。今回の仕組みは疑義案件を査定担当者に示すもので、最終的な請求判断をAIに任せるものではありません。記事では分析方法を非公表とし、検出手法の詳細も明らかにしていません。実験の数値目標、実施期間、検知結果についても記載はありません。したがって公表内容から確認できるのは、画像の痕跡を分析して担当者の確認対象を抽出する計画と、その狙いまでです。過去実験の査定正答率90%以上、AI-OCRの精度約90%は2025年9月の取り組みに関する実績です。これらの数値は今回の不正検知の精度を示すものではありません。記事は今回の実験について、正当な請求の迅速な支払いと不正の兆候把握の両立が必要だと説明しています。実験の開始日や完了時期、実際の検知成績は示されていません。