Memoket、AIレコーダー「Gem」販売開始
- •Memoket、Apple Watchにも装着できるAIレコーダー「Memoket Gem」を31,980円で販売開始
- •重量約11g、最大20時間録音、300時間保存、独自エンジンで会話を横断検索
- •月300分無料プランや日本法人設立検討、将来は日本を世界第2~3位の市場に
Memoketは10月21日、会議や日常会話を録音し、AIで文字起こしや要約を作成するウェアラブルレコーダー「Memoket Gem」の販売を開始しました。価格は31,980円です。Apple Watchのバンドに取り付けられ、専用リストバンド、クリップ、ネックレスでも装着できます。本体重量は約11gで、連続録音は最大20時間、録音データは最大300時間分を保存でき、マイクの集音距離は最大5mです。
Memoket Gemは、独自の長期記憶エンジン「KITE」を搭載しています。録音ごとに文字起こしや要約を作るだけでなく、異なる日付やプロジェクトの複数の会話を関連付け、必要な情報を取り出せます。録音データを毎回アプリにアップロードする必要はなく、録音から約5分後にアプリで文字起こしや要約を確認できます。複数の会議の内容を横断して整理したり、採用面接で話した複数候補者の情報から比較表を作ったりする使い方を想定しています。
ChatGPTやClaudeのほか、カレンダー、Slack、Notionなどと連携します。録音内容を外部AIツールから参照でき、文字起こしファイルを手動で書き出して別サービスへアップロードする手間を減らせます。会議で約束した資料の送付や次回の打ち合わせの準備など、録音内容を次の作業につなげることも可能です。別の機器で録音した音声ファイルをアプリに取り込めるほか、PC向けデスクトップアプリではオンライン会議を録音できます。
利用プランは、月300分の文字起こしと基本的なAI機能を使える無料の「Starter」、月額約3,000円で月1,500分と主要なAI機能に対応する「Pro」、月額約5,000円で文字起こしとAI機能を無制限に使え、データや記憶を長期保存できる「Unlimited」です。録音データは利用者のスマートフォンに保存され、AI処理が必要な場合はAWSのクラウド環境を利用します。利用者の同意なく録音データをAIモデルの学習に使わないとしています。将来、個人データを使ったパーソナライズモデルを開発する場合も、本人の許諾を前提とします。
録音中は本体の赤いランプが点灯し、周囲に録音を知らせます。スマートフォンに装着して通話を録音する方式を採らなかった理由として、相手が録音に気づきにくいことへのプライバシー配慮を挙げています。共同創業者兼CEOのテレンス・ワン氏は、現実世界とAIツールをつなぐ仕組みが同社のビジョンだと説明し、会話の記録から始め、将来は日常生活のさまざまな情報をAIが利用できる構想を示しました。
Memoketは、家電量販店など製品を試せる場所を増やし、個人の仕事や学習に加えて法人利用も広げる方針です。試験提供では医療や教育にも用途が広がり、高齢の家族が医師の説明を録音して家族が確認する例や、大学の講義、語学学習での利用が挙がりました。米国では法律事務所や医療従事者による試験利用もあるとしています。日本語サイト開設前に英語サイト経由で日本から数百件の予約注文が寄せられたとしており、国内販売代理店など複数社と協議し、日本法人設立や日本事業を率いる人材の採用も検討しています。販売台数や売上目標は示さず、長期的に日本を世界第2~3位の市場に育てたいとの期待を示しました。