マイクロソフト、Windows向けMXC正式リリース
- •マイクロソフト、Windows 11向けAIエージェント隔離環境MXCを正式リリース
- •AppContainer、セッションコンテナ、WSLc、MicroVMから隔離方式を選択可能
- •ファイル・ネットワークのアクセス制御に対応、Windows Intuneの組織設定は予定
マイクロソフトは10月15日、Windows 11でAIエージェントを安全に実行する隔離環境「Microsoft Execution Containers」(MXC)の正式リリースを発表しました。MXCでは、エージェントがアクセスできるファイルやネットワークを指定し、実行時にポリシーを適用できます。Windows Developerは10月7日、MXCが一般提供段階に入り、エージェントのアクセス範囲を設定できると告知しました。
OpenClawのような自律型AIエージェントは、メール返信や予定調整、ファイル整理などを自動で行えます。誤って重要ファイルを削除したり、不正な通信をしたりするのを防ぐため、マイクロソフトはエージェント向けの隔離環境を提供します。MXCは、エージェントの行動とアクセス範囲の制限、人間による操作との区別、活動の監視という3つの機能を備えます。エージェント本体のほか、プラグイン、ツール、エージェントハーネス、生成物も環境内に収容できます。
MXCは隔離の強さが異なる複数のバックエンドを選べます。Windows標準のサンドボックス機能AppContainerを使うプロセス隔離は、コーディングエージェントやエージェントによるツール実行に向いています。セッションコンテナでは、エージェントが人間とは別のアカウントで動き、デスクトップ、クリップボード、ユーザーインターフェイス、入力、アクティブなセッションを人間から分離します。記事は、この方式がOpenClawのような長時間自動実行されるエージェントに適すると説明しています。
このほか、Windows Subsystem for Linux(WSL)上のコンテナ型仮想化であるWSLコンテナ(WSLc)と、ハードウェアレベルで隔離するMicroVMも利用できます。各方式では設定によりファイルやネットワークへのアクセス許可を定められます。組織単位でポリシーを設定するWindows Intune対応も予定されています。マイクロソフトは、OpenClawやAnthropic Claude Codeなど多くのパートナーがMXCに対応すると発表しています。 MXC is now GA on Windows 11との告知では、エージェントのアクセス先を定め、ポリシーを実行時に適用するとしています。 Windows 11向けの正式リリースにより、個人や組織は用途に応じた隔離方式とファイル・ネットワークの境界を設定できます。 なお、組織向けのWindows Intuneによるポリシー設定は今後の予定として記されています。