Mistral Studio、エージェントとアプリを拡充
- •Mistral、管理型エージェントやアプリに加え、ワークフロー、企業データ連携、可観測性、評価機能をStudioに追加
- •新しいMistral MCPサーバーを通じ、開発者はエージェントやワークフロー、アプリを1つのコマンドでStudioに展開可能
- •Mistralによると、インシデント調査エージェントは毎月数百時間、フィードバック振り分けワークフローは毎週約35時間の作業を削減
Mistralは、企業向けAI基盤「Mistral Studio」を拡充し、管理型エージェントやアプリに加えて、ワークフロー、企業データ連携、可観測性、評価機能を提供すると発表しました。Mistral Large 4(Le Chonkとも呼ばれます)などのモデルを業務データやシステムに接続し、クラウド、プライベートVPC、自社施設内、または複数環境に展開できます。展開方法、データアクセス、システムに蓄積された知識は顧客が管理できると同社は説明しています。
Studioでは、調査して行動するエージェント、手順や承認を調整するワークフロー、従業員向けアプリを組み合わせます。開発者はコネクターやMCPサーバーを使って企業データを接続できます。新しいMistral MCPサーバーを使えば、Mistral Vibeなどのコーディングエージェントでローカルテストを行い、1つのコマンドでStudioに展開できます。Studioがホスティングと実行を担います。
管理型エージェントは、チームの手順、コードを実行する隔離環境、作業を委任されたサブエージェントを使って複数段階のタスクを処理できます。開発者はプログラム実行中の特定箇所で動くカスタム処理(フック)を追加し、エージェントが使えるツール、データ、操作に制限を設定できます。Studioは毎週数百万回のMistral Vibeセッションを支える基盤を利用しているとMistralは述べています。同社のエンジニアリングチームは、手順書に沿って障害を調査し、機密性の高い操作の前に承認を求め、結果をSlackに投稿するエージェントを構築しました。Mistralによると、これによりエンジニアの作業時間を毎月数百時間削減しています。
ワークフローでは、固定ルールに従う手順、エージェントが判断する箇所、人が決定する場面を指定できます。中断した実行は再開でき、開発者はMistral Vibeで業務手順の説明からワークフローを生成、テスト、展開できます。生成されたコードは確認や編集が可能です。今回の拡充では、企業システムのイベントをきっかけに処理を始める機能と、ワークフローのロジックを示す視覚的なグラフも加わりました。Mistralのプロダクト運用チームは、社内のアイデアや顧客フィードバックからバグや機能要望を見つけ、適切なチームに振り分けるワークフローを使っています。同社は、これにより毎週約35時間を節約しているとしています。
Studio上のアプリには認証とアクセス制御が備わっています。チームは事前承認済みの再利用可能な部品を使い、セキュリティ審査が必要な新規コードを減らせます。アプリはエージェントやワークフローを利用でき、社内文書を検索し、Studioで共有する情報を参照できます。MistralのApplied AIチームは、プロジェクトに合う人材を推薦し、その人の経験がどう役立つかを説明する人員配置アプリを構築しました。配置担当者は根拠資料付きの候補一覧を確認します。
Studioは顧客のクラウド、VPC、自社施設内、Mistralがホストする基盤、またはそれらを組み合わせた環境で稼働できます。機密データと関連する処理を顧客の管理領域内に置くこともできます。OpenTelemetryのトレース(モデル呼び出しやツール利用などの記録)は、モデル呼び出し、ツールの使用、承認を記録します。評価機能では、公開前に顧客自身のデータセットを使い、プロンプト、モデル、ツールの変更をテストできます。Mistralによると、同社のソリューションチームと構築したシステムは、侵入テストからKYC(顧客確認)手続きまで幅広い作業に使われており、顧客は機密データと専門知識を自ら管理しています。