三菱電機、工作機械向けAI機能を披露

ITmedia AI+2026年10月28日 (水)
三菱電機、工作機械向けAI機能を披露
  • •三菱電機、JIMTOF2026でAI加工タスクプランナーと工作機械の連携を実演
  • •GX-Auto Pilot、2026年度提供予定で保護ガラスとノズルを自動交換
  • •統合シミュレーションやNCアラーム対応、AI支援機能を参考展示

三菱電機は、2026年10月26~31日に東京ビッグサイトで開かれたJIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)で、熟練者不足や技能伝承の課題に対応するAI活用ソリューションを披露しました。

ヒューマノイドと工作機械が連携するデモでは、来場者が音声で刻印する文字を指示すると、AI加工タスクプランナーが指示を認識して工程を設計し、作業を工作機械とヒューマノイドに割り振りました。プランナーはCNCフィジカルAIとロボット管制システムに自然言語で伝え、それぞれの命令に変換します。ヒューマノイドは加工前の材料を受け取り、別のロボットを介して工作機械に投入。刻印後のネームタグを来場者に渡しました。段取りや清掃のような頻度が低く不定期な作業は人手に頼る部分が多く、デモはそうした作業をヒューマノイドで代替する構想を示しています。

三菱電機は、導入済みのファイバーレーザー加工機「GX-Fシリーズ」に毎年技術や機能を加える「Ever-next Strategy」を進めています。JIMTOF2026では、2026年度に提供予定の「GX-Auto Pilot」を紹介しました。同機能は、加工中の音と光から状態を判断する「AIアシスト2.0」を使い、不良を検知すると保護ガラスの汚れやノズルの消耗を見分け、後付けの専用アタッチメントで部品を自動交換します。従来は不良の検知後に人が交換していました。三菱電機は、この機能で連続稼働が可能になるとしています。

同社は、NC Virtual Simulatorを進化させた「統合シミュレーション」も参考展示しました。現在のシミュレーターはプログラムに基づき、同じ加工条件でのCNCの動きを高精度に再現します。統合シミュレーションでは、加工だけでなく熱、振動、変形などの物理現象も再現することを目指し、一般的なシミュレーション・解析ツールとの連携を想定しています。実加工で得たデータをシミュレーションツールに戻し、AIを継続学習させて高度化する構想もあります。会場では、シミュレーション操作を画面上で支援するAIのデモに加え、NC画面のアラーム原因や対処を提案し、指示をスマートグラスに表示する機能も参考出展しました。