ミスターマックスHD、データ基盤を再構築
- •ミスターマックスHD、データ基盤を再構築しAIエージェント利用に着手
- •60店舗を展開、Snowflakeを2023年5月導入し2024年9月に本格運用
- •処理遅延やダッシュボード乱立を受け、移行課題を4点に整理しパートナー変更
九州を中心に「MrMax」などのディスカウントストアを中国・関東を含め60店舗展開するミスターマックス・ホールディングス(HD)は、データドリブン経営に向けてデータ基盤を立て直し、AIエージェントの利用にも取り組み始めました。執行役員の今村健児氏は、Snowflake World Tour Tokyo 2026で再構築の経緯を説明しました。同イベントはSnowflake日本法人が主催し、2026年9月10日〜11日に開催されました。
同社は2023年5月、クラウド型データ基盤Snowflakeを導入して既存データベースからの移行を開始し、データ活用のためTableauも導入しました。Snowflakeの本格運用は2024年9月に始まりましたが、初期設定が不十分で、データを保存しただけの状態となり、現場で使われませんでした。処理や表示が遅く、従業員から「使いにくい」「必要なデータがそろわない」と不満が出て、表計算ソフトや勘に頼る従来の業務が続きました。
利用を促すと、表計算ソフトで作っていた帳票を置き換えただけのダッシュボードが乱立しました。データ基盤へのアクセスが集中して応答がさらに遅くなり、同社は追加費用をかけて処理能力を増強する必要がありました。今村氏は基盤そのものを変えるだけでは不十分と判断し、Snowflake日本法人の営業・技術部門と相談しました。
同社は移行時の課題を4点に整理しました。旧来の仕組みを移すだけで新基盤に適した設計がなかったこと、導入パートナーへの委任が丸投げになっていたこと、データ基盤への理解が不足していたこと、BIツール全般への理解が不足していたことです。その後、導入パートナーを変更し、市場調査を手掛けるインテージグループのインテージテクノスフィアを選んで、データ基盤の整備に取り組みました。
インテージテクノスフィアの新俊駿氏は、性能改善には段階があると説明しました。簡単な設定変更から、クエリー(データベースへの問い合わせ)、テーブル構造、アプリケーション、システム設計、業務フローの見直しへと進み、後の段階ほど費用がかかるとしています。