OpenAI、インド市場での開発者支援を強化
- •OpenAIがインドの2,700万人規模の開発者コミュニティを対象に事業を拡大する。
- •インドにおけるCodexの利用は、2月のリリース後の2週間で4倍に急増した。
- •OpenAIはClaudeとの競争に対抗し、より高性能なモデルのリリースとWindows対応を進める。
OpenAIはインドの2,700万人の開発者との連携を強化するため、パートナーシップの拡大とコーディングプラットフォーム「Codex」のローカライズ支援を開始した。同社はアジア太平洋地域スタートアップ担当責任者のトーマス・ジェン(Thomas Jeng)やソリューションアーキテクトのスン・ウェイラン(Sun Weiran)を現地に配置し、市場ニーズの把握と技術リソースの提供を進めている。また、インドでの市場展開およびAI実装を担う人材の採用を積極的に行っている。
現地の戦略として、ベンガルールでのハッカソン開催や、ライトスピード、アクセル、エレベーション・キャピタル、アントラーといったベンチャーキャピタルとの協力体制を構築した。これらの連携を通じ、開発者に最先端モデルへの早期アクセス権、技術サポート、利用クレジットを提供している。
OpenAIのこの動きは、インド市場で強力な企業向け基盤を持つアントラピックのClaudeとの激しい競争を背景としている。アクティベートAIが2月に実施した244人の開発者に対する調査では、42%がClaude Codeを使用し、Codexの利用は7%にとどまった。しかし、GPT-5.4やGPT-5.5といった高性能モデルの投入や、コンピュータ・ユース(AIがマウスやキーボード操作を代行する機能)の改善により、その差は縮まりつつある。
同社の報告によると、インドにおけるCodexの導入数は2月のリリース後の2週間で4倍の成長を記録した。市場適合性を高めるため、OpenAIはインドで広く普及しているWindows環境へのCodex対応を拡充する。一部のスタートアップ創業者からは、AI分野におけるブランドの忠誠度は低く、開発者は性能に応じてプラットフォームを頻繁に乗り換える傾向があるとの慎重な見方も示されている。