OpenAI、Y Combinatorのスタートアップに200万ドル相当のトークンを提供
Economic Times
2026年5月21日 (木)
- •OpenAIは、現在のY Combinator(YC)のバッチに含まれる各スタートアップに対し、200万ドル相当のトークンを投資する。
- •スタートアップは、AI開発を加速させるため、SAFE契約を通じて株式と引き換えにトークンを受け取る。
- •本イニシアチブは数百社のスタートアップを対象とし、最大で1兆トークン規模のGPT-5利用枠を付与する可能性がある。
OpenAIは、現在のY Combinator(YC)の各スタートアップに対し、200万ドル相当のトークンを提供する新たな取り組みを発表した。サム・アルトマン(Sam Altman)CEOはこのプログラムを、スタートアップがAIモデルの利用を最大化して内部ワークフローや製品開発を加速させる「トークンマクシング」の推進と定義している。各社はSAFE(将来の株式取得権付投資契約)の枠組みを通じて株式と引き換えにこれらのトークンを受け取り、OpenAIの持ち分比率は後の資金調達ラウンドで決定される。
本イニシアチブは、YCの春および夏のコホートに含まれる数百社のスタートアップを対象とする。4月から6月まで実施される2026年春のバッチには約168社が含まれ、すでに約40社がサービスを開始している。今回の契約により、スタートアップは最大で1兆トークン近いGPT-5の利用が可能になる見込みだ。ただし実際のコストや消費量は、入力・出力トークン、キャッシュ済みトークン、およびモデルが回答生成前に推論を行う内部推論トークンの使用状況によって変動する。
今回の投資モデルは、2011年にユーリ・ミルナーとSV Angelが当時のYCコホートに対して15万ドルの転換社債を提供した戦略に倣うものだ。YCのジェネラルパートナーであるタイラー・ボスメニーは、本施策がAI主導の事業拡大を目指す独創的で強力な起業家を支援するものであると期待を寄せている。なお、今回のコホートにインドのスタートアップは含まれていないが、過去にインドで行われた小規模なクレジット提供では、限定的な有用性や技術的制限からトークンが20~40%の割引価格で転売されるグレーマーケットが発生した経緯がある。