パランティア、欧州企業のAI導入遅れに警鐘
- •パランティアUKのルイス・モズリーCEO、欧州企業にはAI導入で追いつく猶予が4~5年と警告
- •第3四半期の米国商業部門の売上高は前年比148%増の9億8,400万ドル
- •欧州企業の5社に1社が昨年AIを利用、英国金融企業の約70%は生成AIの試験導入段階
パランティアUKのルイス・モズリー最高経営責任者は、英国と欧州の企業がAI導入を加速しなければ、4~5年以内に米国の競合企業に対する競争力を失う恐れがあると警告しました。米国企業はすでにAIから商業的価値を得ていると述べ、パランティアの第3四半期の米国商業部門売上高が前年同期比148%増の9億8,400万ドルになったことを挙げました。同様の成長は他地域では見られないとし、差が広がれば欧州企業は競争力を失いかねないと述べました。
欧州では、OpenAI、Anthropic、Googleを擁する米国に比べ、先端AI開発企業が少ない一方、政策担当者は最も強力なモデルの開発より企業でのAI導入を重視する傾向を強めています。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は最近、欧州が自ら最先端AIを開発しなくても経済的利益を得られると主張しました。Eurostatの統計では、昨年AIを利用した欧州企業は5社に1社でした。Oliver WymanとUK Financeの調査によると、英国の金融サービス企業の90%超が予測AIを導入済みで、約70%は生成AIをなお試験導入していました。
英国政府は主権AI基金に5億ポンドを拠出し、国内の計算基盤を拡充する方針を示しています。7月には英国議会議員が、重要技術を確保するための一貫した戦略がなく、外国のパートナーによって技術へのアクセスを制限される恐れがあると警告しました。パランティアの第3四半期売上高は前年同期比96%増の23億1,000万ドルで、ウォール街の予想である21億8,000万ドルを上回りました。米国商業部門の売上高は148%増の9億8,400万ドルとなり、初めて米国政府部門を上回りました。同社は総額29億ドルとなる212件の契約を結び、そのうち64件は1,000万ドル以上でした。通期売上高見通しを約81億5,000万ドルから約85億3,000万ドルに引き上げました。アレックス・カープCEOは、中国のAIの進展を踏まえ米国の技術的優位が重要だと述べ、欧州の同盟国との連携強化を求めるとともに、政府にAI規制の見直しを促しました。