国防総省、サイバー戦に向けAIモデルを研究
Times Now
2026年5月23日 (土)
- •国防総省は、フロンティアAIモデルの軍事サイバー防衛および戦術への応用を研究している。
- •米サイバー軍と国家安全保障局は、Anthropicが開発中の「Claude Mythos Preview」を調査中である。
- •Anthropicはサプライチェーン・リスクと見なされており、国防総省との協力関係には現在制限がある。
米国防総省は、高度なAIモデルをサイバー防衛および軍事作戦へ統合する調査を進めている。Politicoの報道によれば、国防当局は高度なハッキング能力を持つAIシステムを機密性の高い政府ネットワークに導入し、サイバー脅威の検知、ソフトウェア脆弱性の特定、軍事的意思決定の迅速化に活用することを検討している。この取り組みは米サイバー軍や国家安全保障局(NSA)が主導し、攻撃的サイバー戦におけるAIモデルの活用も視野に入れている。当局者は、これらのシステムが防衛行動の速度と有効性を大幅に高める可能性があると指摘している。
この調査の焦点の一つが、Anthropicが開発した未公開モデル「Claude Mythos Preview」である。このモデルは内部的なハッキング機能を持つため、一般公開には危険と判断されている。軍事的な価値が期待される一方、トランプ政権下での法的な対立を経て、Anthropicは現在「サプライチェーン・リスク」に分類されており、政府による協力には公式な制限が存在する。しかし、国防総省は国家安全保障の観点から、その能力を評価する方法を模索している。
この動きは、自律型サイバー兵器の制御と監視に対する懸念を提起している。世界各国の防衛機関がフロンティアAIの獲得を競う中、人間を超える速度でハッキングや防御、攻撃を実行する機械の能力は重要な議論の的となっている。こうしたシステムがサイバー紛争の様相を一変させる可能性を考慮し、将来的な交戦においていかに人間による制御を維持するかが慎重に評価されている。