Sakana Chat、Fugu Maxとメモリー追加
- •Sakana AI、Sakana ChatにFugu Maxを全ユーザー向け追加
- •メモリー機能、役割や文体設定を次回以降の会話へ引き継ぎ
- •Fugu Max、複数オープンモデルを束ねプロンプトごとに処理を割り振り
Sakana AIは2026年9月16日、Sakana Chatを更新し、オーケストレーターモデル「Fugu Max」を全ユーザーに提供した。Sakana ChatはSakana AIが開発するモデルをAPIなしで試せるサービスで、2026年3月にSakana Namazuのα版とともに公開された。2026年8月の更新ではSakana Fuguが追加され、ユーザーがモデルを選べるようになり、コード実行、画像添付、ドキュメント添付にも対応した。
Sakana Chatに搭載されていたSakana Fuguは、最新モデル「Fugu Max」に切り替わった。Fugu Maxは多様なオープンモデルを束ね、プロンプトの内容に応じて最適なモデルへ処理を割り振るオーケストレーターモデル(複数モデルを振り分ける仕組み)だ。Sakana AIによると、単一のモデルに頼らずフロンティアモデルに匹敵する性能を実現する。追加設定は不要で、モデル選択画面からFugu Maxを選ぶと、同日から最新モデルで動作する。
Sakana AIはSakana Chatにメモリー機能も追加した。従来は会話が終わるたびに前提がリセットされていたが、役割、取り組んでいるプロジェクト、回答の形式や文体の好みなど、一度伝えた内容を次回以降の会話に引き継げる。メモリー機能はNamazuとFugu Maxの両方で利用できる。記憶された内容は設定画面からいつでも確認でき、機能を完全にオフにすることもできる。対象は本アップデート以降の会話で、過去の会話は含まれない。
Sakana Chatは https://chat.sakana.ai/ で利用できる。Sakana AIは発表内で、AIの未来を一緒に切り拓く人材を募集しているとし、募集要項への案内も掲載した。英語版の発表でも「Sakana Chat Update: Fugu Max for Everyone, Now with Memory」として、Fugu Maxの全ユーザー提供、メモリーによる文脈引き継ぎ、設定画面での確認と無効化、過去会話を対象外とする仕様を説明した。英語版は、Sakana Chatが2026年3月からAPIを介さず自社モデルを試す場として提供されてきたことも重ねて示した。Sakana AIは、Sakana Chatを通じてFugu Max、Namazu、コード実行、画像・ドキュメント添付を同じ利用導線に置いた。性能数値や利用料金は発表に記載されていない。API版Fugu Maxは先日公開済みで、今回の更新ではSakana Chatの全ユーザーがAPIを使わずに同モデルを選択できるようになった。