Salesforce、IDCのエージェント型AI評価でリーダーに

Salesforce2026年10月22日 (木)
Salesforce、IDCのエージェント型AI評価でリーダーに
  • •Salesforceによると、IDCは初の「2026年世界エージェント型AIプラットフォーム」評価で同社をリーダーに選定
  • •IDCは25社を評価し、Salesforceの事業規模、制御可能なエージェント推論、データ基盤を強みとして挙げた
  • •顧客事例では、Vivintの自律解決率20%や、Southwest Airlinesの年間600万ドルの節約見込みを報告

Salesforceによると、IDCは市場初のベンダー評価となる「2026年世界エージェント型AIプラットフォーム」IDC MarketScapeで、同社をリーダーに選びました。IDCは、企業向けアプリケーション、自動化、データサイエンス、クラウド基盤、最先端AIモデルの各分野から25社を評価しました。Salesforceは、顧客データに基づいて動き、行動を制御できる大規模なAIエージェント基盤「Agentforce」が評価につながったとしています。

IDCは、Salesforceの世界展開、研究開発力、企業向け販売網、企業向けAIへの信頼との結びつきに加え、決定論的な制御を伴うハイブリッド推論と、ネイティブなデータ基盤を強みとして挙げました。「Atlas Reasoning Engine」とオープンソースの「Agent Script」を使うと、チームは大規模言語モデルを使う自律エージェントに、監査可能で決定論的な制約を設定できます。Agentforceのエージェントは「Data 360」と「Customer 360」を基盤とし、Snowflake、Databricks、BigQueryとのゼロコピー連携により、データの抽出・変換・読み込み処理や、起動時に必要な情報が不足する問題を避けます。

Salesforceは3社の顧客事例を示しました。スマートホーム顧客を200万人以上抱えるVivintでは、エージェント「AVA」の自律解決率が20%となり、チャット件数は28%増えました。Vivintは「Agentforce Voice」を使い、AVAを電話対応にも広げています。Crocsは5カ月で3つのエージェントを構築し、その一つである小売向けエージェント「Rivet」は「Data 360」を使って商品を推薦します。同社は85カ国以上で「Agentforce Commerce」を運用しています。Southwest Airlinesは「Service Cloud」で10を超える業務システムを統合し、「Agentforce」を利用しており、年間600万ドルの節約を見込んでいます。

Salesforceは、企業向けAIにはエージェントを業務データ、ワークフロー、従業員、顧客につなぎ、可視性と制御を確保することが重要になると述べました。最高製品責任者のジョン・クチェラ(John Kucera)は、IDCの評価はAgentforceの基盤と、より多くの企業が「エージェント型企業」になる機会を反映しているとの見方を示しました。IDC MarketScapeは、定性的・定量的な基準を用い、各社の製品、能力、戦略、市場での成功要因を比較する評価枠組みです。