SnowflakeとOracle、OCI連携を拡大

Snowflake2026年10月28日 (水)
SnowflakeとOracle、OCI連携を拡大
  • •SnowflakeとOracleが10月27日、SnowflakeのAIデータクラウドをOCIで提供する拡大提携を発表
  • •Oracle Fusion Applications、NetSuite、4つのデータベースサービスとの連携や、企業向けデータガバナンス機能を計画
  • •Oracle経由の購入・請求と、クラウド間の共有・複製・フェイルオーバーに対応する計画。技術検証と提供状況が条件

SnowflakeとOracleは10月27日、SnowflakeのAIデータクラウドをOracle Cloud Infrastructure(OCI)上で提供する拡大提携を発表しました。サービス開始後はOCIのネイティブなファーストパーティー製品として提供する計画で、顧客はOracleから購入し、OCI経由で請求を受けます。両社は、Oracleのデータベースやアプリケーション、OCIサービスにある企業データの近くで、AI、分析、データエンジニアリング、取引、アプリケーション、共同作業を行えるようにする狙いだと説明しています。

計画中のサービスは、ERP、HCM、SCMを含むOracle Fusion Cloud Applications、Oracle NetSuite、Oracleのデータベース、その他の企業データソースを接続します。データベース連携の対象として、クラウド上のOracle Database、Oracle Autonomous Database、MySQL HeatWave、Oracle NoSQL Databaseの4サービスを挙げています。Snowflakeはさらに、データエンジニアリングと取り込み機能、役割に基づくアクセス制御、分析に使う情報を管理するデータアクセスポリシーを計画しています。

両社は4業界での活用例を示しましたが、例示した機能が提供開始時に利用できるとは限らないとしています。医療では、診療、保険請求、支払いのデータをつなぎ、請求却下の要因を特定し、請求問題への対応や未回収収益の回収を支援する想定です。製造業では、設備・生産データを受注、在庫、サプライヤー情報と結び付け、生産ライン停止時の納期や収益への影響を評価します。小売業では、販売・需要の動向と在庫を組み合わせ、品切れや過剰在庫のリスクを特定し、補充、店舗間移動、値下げの判断に役立てます。金融では、延滞債権を配送、紛争、顧客データと関連付け、支払い遅延の理由を把握し、回収の優先順位を決める用途を挙げています。

顧客はOracleと直接契約し、Oracle Universal Creditsを使って、OCIの制御プレーンからアカウントを作成し、OCIに統合された画面からサービスにアクセスする計画です。作成後はSnowflakeの機能を使い、ウェアハウス、データベース、データパイプライン、アクセス制御を管理します。Snowflakeは、OCI上でサービスを動かせば、同環境にあるOracleデータの近くにデータ・AI処理を配置でき、クラウド間のデータ移動と関連するデータ転送出費を減らせる可能性があると述べています。

提供予定の機能には、Snowflakeのクラウド間データ共有、複製、フェイルオーバーと、他の対応クラウドやリージョンのアカウントとの相互運用性が含まれます。これらは技術検証と提供状況を条件とします。顧客はOCIアカウントを既存のSnowflake組織内で管理するか、このサービスとともに作成した組織に対応アカウントを追加できます。Snowflakeは、発表内容は計画中のサービスを示すもので、提供を確約するものではなく、実際の製品は異なる場合があり、既知・未知のリスクに直面すると説明しています。