TBWA、ゼロクリック時代のGEO戦略を提示
- •TBWA、検索表示が増えてもクリックが減るSEOコンテンツの事例を確認
- •米国のGoogle検索の68%がクリックなしで終了、AI Overview表示時のクリック率は8%
- •GEOではコンテンツ・PR・ブランド・メディア部門が連携し、ブランドの引用と連想を追跡
検索順位が維持されてもクリックや流入が減り、ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviewの回答にブランドが登場しない事例が増えています。TBWAは実際のSEOプロジェクトで、検索表示が増える一方、クリックが減るコンテンツを確認しました。文章で尋ねる質問形式の検索語も増え、検索結果に表示されてもほとんどクリックされない場合が多くなっています。
Google AI OverviewとAI Modeは検索結果の上部に回答を示し、利用者が個別の結果をクリックせず検索を終える「ゼロクリック検索」を増やしています。SparkToroとSimilarwebの2026年調査では、米国のGoogle検索の68%がクリックなしで終了しました。2024年は約60%でした。AI Overviewが表示された検索語では、ほかの結果をクリックする割合は8%で、表示されない場合の15%を下回りました。TBWAは、ブランドの存在感をクリック数だけでは測りにくくなり、AIがどの質問でブランドを引用し、どのようなイメージで認識するかも調べる必要があると説明しています。
従来の検索エンジンはキーワードやページとの関連性、被リンク、ページ読み込み速度(Core Web Vitals)などを考慮して順位を決め、SEO担当者はクリック率(CTR)や流入トラフィックで成果を確認します。生成AIは複数の情報源を読み、順位とは別に質問に合う情報を選んで回答を組み立てます。Googleが2026年5月に公式発表したガイドによると、AI検索は検索インデックスから関連ページを取得する検索拡張生成(RAG)と、1つの質問を複数の検索語に広げるクエリファンアウトを利用します。たとえば芝生の雑草の除去方法を尋ねると、除草剤や化学物質を使わない除去方法などの関連質問も作り、該当ページを確認します。引用する文書は、質問との適合性、情報源の信頼性と専門性、鮮度、ほかの文書との情報の一貫性を総合して選びます。そのため、検索順位が高いだけではAI回答での引用は保証されず、SEOとGEOは同じブランドを異なる基準で評価します。
TBWAは、既存のSEOコンテンツを捨てたり一から作り直したりせず、AIが回答に使いやすい形に補うことを提案しています。FAQ形式に並べ替え、要点を段落の最初の文に置き、製品比較表や明確な基準を設けたチェックリストを加える方法があります。1文だけ引用されても意味が通るようにし、具体的な数値や定義を含めることも勧めています。たとえば「米国のGoogle検索の68%がクリックなしで終了します」という明確な数値を含む文は、根拠が曖昧な表現より引用しやすいと説明しています。
TBWAは、コンテンツの質を高めるだけではAIからブランドの信頼や推薦を得られず、SEOチームだけでGEOを完成させるのは難しいと述べています。AIはブランドを1つのエンティティとして理解し、関連する属性を組み合わせてイメージを形成します。この関連情報を積み重ねる取り組みをエンティティSEOと呼びます。TBWA KoreaがSEO、GEO、AI検索、ブランド戦略と繰り返し一緒に言及されれば、AIがその分野の専門ブランドとして記憶する可能性があるという例を挙げました。AIは個別のコンテンツに加え、外部メディアでのブランド言及、PR、メディア露出、顧客からの質問も総合すると説明しています。
TBWAは、同じ質問を複数の生成AIモデルに繰り返し入力し、ブランドが回答に登場する頻度、言及される文脈やテーマ、競合ブランドと比べて結び付けられる属性を追跡すると述べています。その結果を基に強化する属性を見つけ、専門性が不足するテーマはコンテンツチームが回答形式のコンテンツで補います。外部からの信頼が不足する場合はPRチームが業界メディアや報道機関でのブランド言及を増やし、ブランドチームは各チャネルのメッセージを一貫させる案を示しました。GEOにはコンテンツ、PR、ブランド、メディア部門の連携が必要で、TBWAは9つの専門組織が協力してGEO戦略を提供するとしています。記事はTBWAデータラボとモビインサイドの提携により提供されました。