テンセント、オラクルと70億ドルのAI半導体リース契約か
TrendForce2026年10月2日 (金)
- •テンセントが東南アジアで約10万個のAI半導体を5年間リースする契約をオラクルと締結したと報道
- •契約額は約70億ドルで、約30%を前払いする見通し。中国企業は高性能AI半導体の直接購入に制限
- •テンセントの第2四半期設備投資は176%増の528億元、フリーキャッシュフローは138億元の赤字に転落
テンセントは米クラウド事業者オラクルと、東南アジアの複数のデータセンターで高性能AI半導体約10万個を5年間リースする、約70億ドルの契約を結んだと報じられました。ロイターがフィナンシャル・タイムズを引用して伝えたところ、海外リース契約として同社最大で、契約額の約30%を前払いする見通しです。この契約により、テンセントは中国国外のAI計算能力を利用できるようになります。
中国のテクノロジー企業は高性能AI半導体を直接購入する際に制限を受けていますが、現行の米国規則は海外で計算能力をリースすることを禁じていないと、Investing.comが報じました。この方法なら、中国国内では一般に入手できないNVIDIAの先端半導体を使えます。
テンセントによると、第2四半期の設備投資は前年同期比176%増の528億元となり、フリーキャッシュフロー(事業活動から得た現金から設備投資などを差し引いた額)は、AI関連の大規模な前払いを背景に138億元の赤字へ転じました。同社はAIモデルや製品の改善を進め、WeChatなどのサービスへのAI導入も広げています。報道によると、最新のHunyuanモデルはここ数カ月で大きく性能を高め、国内のDeepSeekやアリババのモデルとの差を縮めました。
ほかの中国テクノロジー企業も海外の計算能力を求めています。Tom’s Hardwareによると、シンガポールに拠点を置くByteDance傘下のSpringは、英国のクラウド事業者Nscaleがノルウェーで運営するデータセンターを通じ、NVIDIA B200 GPU 2,304基を利用できるようになりました。