AIチャットボットによる生活習慣改善の有効性
Semantic Scholar
2026年7月15日 (水)
- •研究チームは認知行動療法に基づく生活習慣改善AIチャットボット「Lyra」の実現可能性調査を17名の参加者で実施した。
- •8週間のプログラム費用は参加者1人あたり週1.78ドルで、全475回のセッションにおいて専門家による評価で8.5/10を獲得した。
- •アンケートでは操作の簡便さが94%、共感性が88%と評価され、75%の参加者がチャットボットとの繋がりを感じたと回答した。
2026年7月11日、『Annals of Behavioral Medicine』誌に掲載された研究にて、認知行動療法に基づいた生活習慣改善用AIチャットボット「Lyra」の安全性と実現可能性が検証された。健康改善を求める世界中の約20億人の成人に対し、人間によるコーチングはアクセスが限られている。研究チームは、ヘルスケア介入における拡張性とコストの課題を解決するため、Lyraを開発した。8週間のプログラムには、構造化された心理教育コンテンツ、健康行動のデジタル追跡、および大規模言語モデル(LLM)を活用したテキストメッセージングが組み込まれている。
検証対象となった17名の参加者は、平均BMIが31.5であった。システムは個別化された食事プランやフィードバック、オンデマンドのコーチングを提供した。介入費用は参加者1人あたり週1.78ドルに抑えられている。計2,288件のメッセージと475件の会話を分析した結果、すべてのやり取りは安全であり、専門家による評価は8.5/10だった。参加者からは、69%がLyraを有益だと感じ、88%が共感性を認識、94%が使いやすさを評価した。また、88%のユーザーが24時間利用可能な点を高く評価し、75%がチャットボットとの間に個人的な繋がりを構築したと報告した。ユーザーは平均6.2回の会話を開始しており、食欲の管理や不健康な食習慣の打ち明けといった話題が頻繁に扱われた。研究者らは、本プログラムが実行可能で安全かつ臨床的に適切な介入であると結論付けた一方、長期的な健康への有効性を判断するにはさらなる厳密な臨床試験が必要であると指摘している。