Anthropic、15億ドルの著作権和解が成立
Economic Times
2026年7月22日 (水)
- •アラセリ・マルティネス=オルギン判事がAnthropicの著作権訴訟における15億ドルの和解案を承認した。
- •2025年の裁判でAIの学習利用はフェアユースとされたが、700万点以上の海賊版利用については違法と認定された。
- •対象となる著作者および出版社の91%以上が、和解金の分配請求を完了している。
米国連邦地裁のアラセリ・マルティネス=オルギン判事は2026年7月20日、Anthropicと著作者団体との間で行われていた15億ドルの和解案を最終承認した。2024年に提訴された本件は、AI開発のために海賊版書籍を使用して同社のClaudeを学習させたとの疑いが発端である。今回の合意は米国史上最大の著作権和解となり、コンテンツ所有者がテクノロジー企業を相手取った多数の訴訟の中で、主要な解決事例となった。
訴訟の争点は、言語モデルの学習に著作権物を活用することがフェアユースに該当するかという点であった。2025年6月、ウィリアム・アルサップ判事は学習自体はフェアユースであると判断したものの、AI開発に必須ではない700万点以上の海賊版書籍をデータベースとして保持していた点は著作権侵害であると結論付けた。当該侵害に対する損害賠償額を決定する公判が2025年12月に予定されていたが、それを前に和解に至った。
マルティネス=オルギン判事は、和解額が不十分であるとの一部著作者からの異議を棄却した。裁判所は原告側弁護団に対し、請求されていた1億8750万ドルの弁護士報酬のうち、1億100万ドル余りの支払いを認めた。Anthropicの副法務顧問であるアパナ・スリダール(Aparna Sridhar)によれば、対象となる著作者と出版社の91%以上がすでに和解金の受領手続きを行っている。なお、今回の解決に関わらず、和解から離脱して同社への個別訴訟を継続する著作権者も一部存在する。