AnthropicがAIサイバーセキュリティ計画「Project Glasswing」を開始
- •AnthropicはClaude Mythos Previewモデルを活用し、ソフトウェアの脆弱性を検知・修正する「Project Glasswing」を立ち上げた。
- •本イニシアチブには、15カ国にまたがる主要テック企業、金融機関、インフラ企業など200の組織が参加している。
- •Claude Mythos Previewモデルは未知の脆弱性を特定し修正案を提示可能で、その能力は専門家と同等の水準にある。
Anthropicは、未発表モデルであるClaude Mythos Previewを用い、重大なソフトウェア脆弱性を特定・軽減するAI主導のサイバーセキュリティ計画「Project Glasswing」を開始した。本プログラムは、信頼できるパートナーへの限定的なアクセスを提供し、潜在的な脅威に対する防御体制を強化することを目的としている。社内テストでは、主要なオペレーティングシステムやWebブラウザ、企業環境において、従来は見過ごされていた長期的なセキュリティ欠陥を含む高リスクな脆弱性が特定されている。
公的な一般公開は行わず、モデルの能力が悪用されることを防ぐため、事前審査を通過した組織のみにアクセスを制限している。現在、インド、日本、ドイツ、韓国を含む15カ国以上の約200組織が参加しており、銀行・金融、ヘルスケア、通信、エネルギーといった重要セクターが対象となっている。
本プログラムの核心であるClaude Mythos Previewは、高度なコーディングと推論タスクに特化したAIモデルである。技術評価によると、数秒で膨大なコードベースを解析し、Zero-day vulnerability(未知の脆弱性)を検出して高リスクな問題に対する自動パッチを提案できる。すでに広く利用されているソフトウェアシステム全体で数千件の高リスクなバグを発見しており、その性能は専門のセキュリティチームに匹敵する。
Project Glasswingには、マイクロソフト、グーグル、Amazon Web Services(AWS)、Apple、NVIDIA、シスコ、CrowdStrike、Palo Alto Networks、JPモルガン・チェース、Linux Foundationといったグローバル企業やインフラ企業が参画している。各組織は脆弱性検出、体系的なコード分析、インフラの堅牢化に本システムを活用し、グローバルネットワーク全体のデジタルセキュリティ維持に取り組んでいる。