カリフォルニア州、州政府機関向けAIプラットフォーム「Poppy」を公開
- •カリフォルニア州は、州職員が10種類のモデルを利用できる中央集権型AIプラットフォーム「Poppy」を公開した。
- •水資源局では、手作業による報告業務の時間を数週間から90分未満に短縮することに成功した。
- •州技術局(CDT)は、データ統合および省庁間の連携強化に向けて100万ドルの追加予算を要請した。
カリフォルニア州技術局(CDT)は、州政府の業務向けに調整された10種類のモデルを提供する中央集権型AIプラットフォーム「Poppy」を公式に立ち上げた。1年未満のパイロット運用を経て、現在は法的文書の分析からウェブサイトのコーディングまで、多岐にわたる業務を支援するツールとして州職員が利用可能となっている。CDTのプラットフォームサービス担当副局長であるシェラ・ムイによると、このプロジェクトは当初の単一チャットボット開発から進化し、各部門がデータ保護を維持しつつニーズに最適なモデルを選択できる安全なインフラとして構築された。
本プラットフォームのセキュリティ・アーキテクチャにより、州機関は分散した場所で情報を管理する必要がなくなり、データの統合が可能となった。開発初期段階では70の部署が参加し、各部署から約100人のユーザーが機能構築にフィードバックを提供した。初期の利用実績では、文書の要約、政策分析、複雑なコード生成に対する高い需要が確認されている。一部の部署からは画像生成機能の統合を求める声もあるが、州当局は最終判断を常に人間が行う方針であり、AIはあくまで補助ツールであると強調している。
水資源局(DWR)では、すでに実用的な成果が表れている。同局の科学者であるルーシー・アンドリュース博士によれば、AIツールはExcelスプレッドシートを用いた従来の手作業による追跡業務を自動化し、大幅な効率化を実現した。以前は数週間を要していたプロセスが、現在は1時間から90分で完了するようになっている。この追跡能力の向上により、公共投資がどのように科学的成果に結びついているかを明示しやすくなった。CDTは、よりクリーンなデータセットの整備や省庁間協力の促進を目指し、100万ドルの予算を要請している。今後の開発は、州政府全体で一貫したリソース管理を維持するための長期ロードマップに焦点を当てる。