ClioがAI搭載のWordアドインをベータ版で公開
Artificial Lawyer
2026年5月12日 (火)
- •Clioは、AIアシスタント「Vincent」をWord上で利用できるベータ版アドインを公開した。
- •ドラフト作成、リスク特定、Wordの標準機能「変更履歴」を活用した赤入れ編集が可能となった。
- •法務AIをMicrosoft Wordへ直接組み込む競合製品が増加しており、競争が激化している。
Clioは2026年5月11日、AI搭載のWordアドインのベータ版を公開した。これにより、同社のAIアシスタント「Vincent」を文書作成環境内で直接利用可能となる。法務担当者は、Microsoft Wordの標準機能である「変更履歴」を通じて法務文書の草案作成、レビュー、赤入れを行うことができ、従来通りの編集プロセスを維持できる。
ユーザーは対話型のプロンプトやシナリオの記述を通じて、文書内のリスクや不整合、構成上の課題を特定できる。提案内容はすべて赤入れとして表示され、同僚や対立弁護士とのワークフローに直接統合しつつ、法務担当者が承諾または拒否を選択できる仕様となっている。
Clioのプロダクトマネジメント担当シニアディレクター、ダン・ホードリー(Dan Hoadley)は、顧客の実利用に基づいた製品改善を目的に今回のベータ版公開に至ったと述べた。このリリースは、法務分野におけるAIツールの統合競争が激化する中で行われたものであり、既存の「Claude for Word」や「Microsoft Legal Agent」といった競合ツールとの市場争いに拍車をかけている。