ナゲスワラン氏、金融AI安全性を強調
- •CEAナゲスワラン氏、インド金融セクターにAI安全性とセキュリティの先回り対応を求める
- •AIは信用力評価や債務不履行リスク検知に使えるが、借り手を排除してはならないと指摘
- •ナゲスワラン氏、1991年改革以降の30年より今後20年の方が難しいと発言
インドの首席経済顧問V・アナンタ・ナゲスワラン(V. Anantha Nageswaran)氏はAugust 07, 2026、インドは人工知能の安全性とセキュリティに先回りして対応する必要があると述べ、特に金融セクターでの重要性を強調した。ニューデリーで開かれたASSOCHAMの第3回FinTech Festivalの2日目に登壇し、企業がAIを導入する際にはAIを排除のフィルターにしてはならず、人間が「in the loop」に残る必要があると警告した。
ナゲスワラン氏は、Mastercardの南アジア部門プレジデント兼インドのカントリー・コーポレート・オフィサーであるゴータム・アガルワル(Gautam Aggarwal)氏とのファイアサイドチャットで発言した。AIは金融会社が信用力をより効果的に分析し、債務不履行リスクや金融ストレスを早期に見つける助けになり得る一方、その利用が借り手や顧客に新たな障壁を作ってはならないと述べた。「AIが排除の道具やフィルターにならないようにすることが重要だ」と語った。
ナゲスワラン氏は、インドの経済改革が1991年に始まって以降の30年より、今後20年の方が難しくなるとの見方を示した。気候、技術、地政学、さまざまな能力の武器化における構造変化を挙げ、公共部門と民間部門の双方に対し、今後20年に向けて「up our game substantially」するよう求めた。
国境を越える決済について、ナゲスワラン氏は、決済フローの持続的な成長は決済システムだけでなく、国同士の商品・サービス貿易の量により大きく左右されると述べた。規制の枠組みと技術インフラは重要な前提条件だが、越境決済の活動は最終的に経済と取引の規模、流れに従うとの認識を示した。
ナゲスワラン氏は、フィンテックを経済の他部門が技術を取り込むのを支える実現手段となるセクターだと位置づけた。フィンテック企業は資本力のある既存企業に比べて比較的限られた資本で運営されることが多いため、その影響はSME、自営業の借り手、個人向けリテール金融などに集中すると述べた。フィンテックや金融セクターの活動をGDPに対する独立した政策目標として扱うことには慎重姿勢を示し、金融は実体経済に従うべきだと指摘した。