Kling、The RealReal映像を支援
- •Kling AIがThe RealReal向けカンヌライオンズ受賞キャンペーン『L'Ultimo Uomo Reale』を支えた
- •映像はほぼ全てがAI生成で、The RealRealのハンドバッグだけが本物だと明かす
- •セバスチャン・ストラッサー監督は、信じられるAI映像には高解像度の顔だけでなく演技が必要だと述べた
Kling AIはJuly 30、同社の映像生成システムが、Lipstickによる高級リセールプラットフォームThe RealRealのキャンペーンフィルム『L'Ultimo Uomo Reale』制作を支援したと発表した。カンヌライオンズを受賞した同作では、AI生成の主人公が演技、アイデンティティ、映画的な場面を通じて信じられる存在として保たれた。映像は現実に見える世界から始まり、現実が崩れていくにつれて微細な不具合を示す。最後の場面では、主人公を含む画面上のほぼ全てがAI生成であり、全編を通じて本物なのはThe RealRealのハンドバッグだけだと明かされる。
セバスチャン・ストラッサー(Sebastian Strasser)監督は、制作上の課題を表面上の写実性ではなく演技だと説明した。「高解像度だから顔を信じるのではない。優れた演技があるから信じるのだ」と述べた。Kling AIは、主人公Vincentの感情の連続性をショット間で保つ役割を担い、見つめ続ける目線、笑顔のリズム、目の周りの動きといった小さな表情変化も維持した。そうした細部により、映像が現実的な場面からシュールな場面へ移っても、観客はVincentの感情を追えるという。
Kling AIは、数十のショット、変化するカメラアングル、異なる環境をまたいで、Vincentを一貫した同一人物として維持した。Lipstickは、親密なクローズアップから広大なスタジアムの場面まで、主人公が顔の構造だけでなく全体的な存在感によって認識され続ける必要があった。Klingはそのアイデンティティを保ちながら、制作チームが場所、構図、視覚スタイルを移動できるようにした。
制作ではKling AIを使い、場面が視覚的に複雑になる中でも、画面全体の構図、照明、質感、空間関係を保った。広いショット、複雑な環境、複数の動く要素を含むシーケンスでは、小さな不整合が画像全体で目立ち得るため、この安定性が重要だったという。Lipstickは、Kling AIによって一部の野心的なシュールな場面を、大規模な手作業の修正なしに実現できたと述べた。
The RealRealは『L'Ultimo Uomo Reale』を、AI生成の幻影とブランドの真正性の約束を軸にしたApril Fools'キャンペーンとして公開した。ストラッサー監督はこの手法を「directed technology」と呼んだ。Kling AIは創造上の意思決定を置き換えるのではなく、監督のビジョンを実行するクリエイティブパートナーとして機能した。