マイクロソフトがCopilot Coworkを世界展開
- •マイクロソフトが企業向けタスク自動化システム「Copilot Cowork」を世界規模で提供開始した。
- •料金体系は従量課金制を採用し、PayGoレートはCopilot Creditあたり0.01ドルに設定された。
- •社内テストでは、Claude Coworkとの比較でプロンプトあたり30〜40%のコスト削減が報告された。
マイクロソフトは2026年6月16日、Microsoft 365向けの自律型AIシステムであるCopilot Coworkを正式にリリースした。3カ月間のプレビュー期間中、Fortune 500企業の半数以上が同ツールを採用しており、アクセンチュアやチューリッヒ保険、キャピタル・グループなどが活用している。Copilot Coworkは単なる推奨や下書き作成にとどまらず、スプレッドシートの更新や大量のプロジェクトファイルの分析など、複雑なタスクをエンドツーエンドで完結させるよう設計されている。また、既存のMicrosoft 365のセキュリティ境界内で稼働するため、データ保護規定に準拠した運用が可能だ。
料金体系はCopilot Creditに基づいた従量課金モデルを採用する。コストはモデル選択、コンテキスト取得、ツール活用、実行時間の4要素で算出される。マイクロソフトは、Copilot Creditあたり0.01ドルのPayGoオプションや、大量利用向けのP3プランを用意した。企業側は、タスクの複雑さに応じた「ライト」「ミディアム」「ヘビー」の3パターンを活用して予算計画を立てられる。また、管理者用コンソールでは、テナント単位の予算上限設定やグループ単位のポリシー管理、使用状況の自動アラートが利用可能だ。
正式公開時点で、本システムはAnthropicのOpus 4.8およびSonnet 4.6をサポートする。また、Frontierプログラム向けにGPT 5.5が提供されるほか、数週間以内には専用の微調整済みモデル「Cowork 1」も投入される予定である。2026年6月に実施されたマイクロソフトの社内テストでは、Microsoft 365コネクタ経由で比較した際、Claude Coworkよりもプロンプトあたりのコストが30〜40%低くなることが確認された。さらに、MiroやS&P Global Energy、monday.comなどのパートナープラグインにも対応しており、今後はAdobeやAtlassian、Databricksのサポートも追加される。なお、3月30日から6月16日までにFrontierプログラムを利用していた顧客に対しては、7月1日まで課金の猶予期間が適用される。