マイクロソフトが新型LLM「MAI-Thinking-1」と「MAI-Code-1-Flash」を発表
Simon Willison
2026年6月3日 (水)
- •マイクロソフトが35Bパラメータの推論特化型モデル「MAI-Thinking-1」と、5Bパラメータのコーディング特化型モデル「MAI-Code-1-Flash」をリリースした。
- •MAI-Thinking-1は、社内のブラインドヒューマンテストにおいてSonnet 4.6を上回る評価を得たと報告されている。
- •両モデルは商用ライセンスを取得済みのクリーンなデータのみで学習されており、他社モデルの蒸留は一切使用していない。
マイクロソフトは2026年6月2日、推論とコーディングに特化した2種類の新しい大規模言語モデル(LLM)を発表した。推論向けの「MAI-Thinking-1」は35Bのパラメータを搭載し、複雑な推論タスクを処理するために設計されている。同社によると、社内のブラインドヒューマン比較評価において、本モデルがSonnet 4.6よりも好まれる結果が出ている。現在、アクセスは一部の早期パートナー企業に限定されている。
二つ目のモデル「MAI-Code-1-Flash」は、開発者向けに最適化された5Bのパラメータを持つモデルである。GitHub CopilotやVisual Studio Codeへの統合を想定し、大規模な代替モデルと比較してコストを抑えつつ高いパフォーマンスを実現することを目指している。現在、個人のGitHub Copilotユーザーを対象に順次展開が開始されている。
両モデルとも、ウェブからの大規模なスクレイピングに頼るのではなく、商用ライセンスに基づいたクリーンなデータセットから一から学習された。今回の開発は、厳選されたデータセットを重視するモデル構築への転換を示唆している。