ローカルAIの記憶レイヤー「Mnemo」登場
- •MnemoはRustで構築された、SQLiteとpetgraphを活用するLLM向けの新しいローカルメモリレイヤーである。
- •システムはエンティティを抽出して永続的なナレッジグラフを構築し、コンテキストをプロンプトに注入する。
- •クラウド依存なしで動作し、フル検索パイプラインを約4.2msで完了させる。
大規模言語モデル(LLM)向けのローカルファーストなメモリレイヤー「Mnemo」が、Rust製のオープンソースツールとして公開された。本プロジェクトは、サイドカーサービスとして機能し、Pythonランタイムやクラウド接続を必要とせずに、エンティティの抽出、SQLiteにおける永続的なナレッジグラフの保持、関連性の高いコンテキストのプロンプトへの注入を行う。カスタムパイプラインを構築する開発者向けに設計されており、テキストをLLMに送信してエンティティと関係性を抽出し、重複排除を経てpetgraph構造内でリンクさせることで、クエリ時のマルチホップ探索を可能にする。
検索プロセスは、全文チャンク検索、エンティティ名照合、幅優先探索(BFS)によるグラフ展開など、6つのステージで構成され、50ms以下でコンテキスト文字列をランク付け・構築する。ユーザーはREST API、CLI、またはPython SDKを通じて対話可能であり、Ollamaなどでローカルホストされたモデルを含む、OpenAI互換のあらゆるAPIをネイティブサポートする。Apple M2プロセッサで測定された性能指標では、フル検索パイプラインが1リクエストあたり約4.2msで動作し、毎秒約238件のオペレーションを処理する。
リポジトリには12のベンチマークスイートと122の自動テストが含まれる。設定は環境変数やTOMLファイルで行い、LLMプロバイダーやベースURL、モデルの指定が可能だ。MnemoはMITライセンスで提供され、GitHubからDockerや直接バイナリでインストールできる。アーキテクチャは、コアエンジンロジックの「mnemo-core」、RESTハンドラーの「mnemo-api」、ターミナル操作の「mnemo-cli」、ハードウェア性能テスト用の「mnemo-bench」という4つの主要なRustクレートで構成されている。