OpenAI、EU AI法対応を説明
- •OpenAIは、EU AI法が次の段階に入るなか、安全性と透明性の運用を強化したと発表した
- •同社は、複数の関係者によるプロセスで策定されたGPAIコードとAI生成コンテンツ透明性コードを支持した
- •OpenAI EU Cyber Action Planは2026年5月上旬、サイバー機関とインフラ運営者との協力で始まった
OpenAIは2026年7月31日、EU AI法が次の段階に入るなか、欧州全域で安全性、セキュリティ、透明性、出所証明に関する取り組みを強化したと発表した。同社によると、欧州では数百万人が学習、創作、仕事、日常業務に同社ツールを使い、地域内の企業や政府も利用している。OpenAIは、実用的で比例的、かつリスクに基づくルールがあれば、責任あるAIは欧州の競争力と繁栄を支えられると述べた。
OpenAIは、EUの2つの実践規範に貢献し、支持したと説明した。対象は汎用AI向けのGeneral-Purpose AI、すなわちGPAI Code of Practiceと、AI生成コンテンツの透明性に関するCode of Practice on Transparency of AI-Generated Contentである。同社はGPAI Codeを、汎用AIモデルの透明性、安全性、セキュリティに関する共通枠組みと位置づけ、支持の基盤には社内ガバナンスに加え、外部専門家、政府、同業組織との協力があるとした。
OpenAIは、数年前からリリース前にモデルをテストし、主要リリースではシステムカードを公開し、Red Teaming Networkを通じて外部専門家を参加させ、モデル挙動を示す公開文書としてModel Specを維持してきたと述べた。2023年から導入され、2025年に更新されたPreparedness Frameworkは、先端AIシステムから生じる重大リスクを同社がどのように特定、評価、管理するかを定めている。Frontier Governance Frameworkは、EU AI法のGPAI Codeを含む新たな法的要件に、安全性とセキュリティの実務をどう整合させるかを説明するものだ。
OpenAIは、AI生成メディアの出所証明に2つの仕組みを使っているとした。Content CredentialsにはC2PA(コンテンツ出所メタデータの標準)が含まれ、もう1つはSynthIDウォーターマークである。同社によると、Content Credentialsはメディアに詳細な文脈を持たせる一方、SynthIDウォーターマークはメタデータが残らない場合にも信号を保持する。OpenAIは画像に加えて音声出力にも出所証明の取り組みを広げており、標準とツールの成熟に合わせ、テキストを含む複数モダリティへ対策を拡大している。
OpenAIは、サイバーセキュリティを動的なガバナンスが必要な分野と位置づけた。同じ能力が、防御側による脆弱性の発見と修正を助ける一方で、悪用リスクも生むためだ。同社はTrusted Access for Cyberプログラムについて、悪用を減らしながら、正当な防御者に高度な能力へのアクセスを与える取り組みだと説明した。2026年5月上旬にOpenAI EU Cyber Action Planを開始して以降、OpenAIはEUおよび各国のサイバー機関、民間部門のパートナー、重要インフラ運営者と協力し、高度なサイバーモデルを提供し、欧州全域のサイバーレジリエンスを強化してきたと述べた。
OpenAIは、実装が続くなかで規制当局と広いエコシステムから学び、EU AI法へのコンプライアンス対応を強化し続けるとした。同社は顧客と開発者に対し、モデル文書、システムカード、安全情報、利用ポリシー、出所証明と検証ツールに関するガイダンスを提供しており、実装の進展に合わせてそれらの資料を更新する方針だ。