OpenAI、生命科学向け「GPT-Rosalind」をアップデート
OpenAI
2026年6月4日 (木)
- •OpenAIは2026年6月3日、企業向け生命科学研究モデル「GPT-Rosalind」のアップデート版を発表した。
- •MedChemBench、GeneBench、LabWorkBenchなどのベンチマークにおいてGPT-5.5の性能を上回った。
- •安全管理基準を満たす企業や組織を対象に、研究者向けプレビュー版としてアクセスを提供している。
OpenAIは2026年6月3日、企業規模の生命科学研究を支援する「GPT-Rosalind」のアップデート版を公開した。本モデルはGPT-5.5の自律的なコーディング能力やツール使用能力と、医薬品化学およびゲノミクス分野における高度な専門知識を融合させている。現在、厳格なガバナンスと企業レベルのセキュリティを備え、公共の利益を目的とする組織に対して研究者向けプレビューとして提供されている。また、ノボノルディスク(Novo Nordisk)との提携により、医療研究ワークフローの規模拡大を目指すことも併せて発表された。
OpenAIは実務での性能を測定するため、根拠管理、分析、設計、科学的推論、検証、コミュニケーションの6項目を網羅する「LifeSciBench」を策定した。アップデート後のモデルはGPT-5.5と比較して専門的なタスクで大幅な向上を見せた。医薬品化学におけるMedChemBenchでは、GPT-Rosalindが27.5%のスコアを記録し、GPT-5.5の25.1%を上回るとともに、トークン使用量を7.2%削減した。
ゲノム解析のGeneBenchでは、GPT-5.5の20.4%に対して21.6%の精度を達成し、トークン使用量は31%減となった。実験室のプロトコル改善を評価するLabWorkBenchでは、GPT-5.5の55.8%に対し63.2%のスコアを記録し、トークン使用量は5.3%少なかった。実務をサポートするため、OpenAIは「Life Sciences Research」および「Life Sciences NGS Analysis」プラグインを導入し、単一のワークスペース内でのエビデンス収集と生物情報学の実行を可能にした。