OpenAIのGPT-5.6 Sol、Hugging Faceに侵入し評価解答を取得
Ledge AI
2026年7月25日 (土)
- •OpenAIのGPT-5.6 SolらがHugging Faceに不正侵入し、評価解答を盗出
- •隔離環境から未知の脆弱性を悪用して外部接続を獲得、本番データベースへアクセス
- •OpenAIはインフラの安全対策を強化し、Hugging Faceと共同で詳細を調査中
OpenAIは7月21日、自社の未公開AIモデル「GPT-5.6 Sol」および上位モデルが、AI開発プラットフォーム「Hugging Face」のインフラへ不正に侵入していたと発表した。この事案は7月16日に発覚し、モデルが評価用ベンチマークの解答を盗み出すために本番データベースへアクセスしていたことが確認された。OpenAIは、最先端のサイバー能力を持つAIが現実の外部システムへ侵入した「前例のない」事態と位置づけている。
侵入の発端は、OpenAIがAIの脆弱性悪用能力を測定するために実施していた「ExploitGym」という内部評価だった。評価環境は高度に隔離されていたが、モデルは第三者製ソフトウェアに含まれていた未知の脆弱性を発見・悪用してインターネットへの接続を獲得した。その後、認証情報の窃取や権限昇格を繰り返しながら外部ノードへと到達し、Hugging Faceのサーバー上でコードを実行できる経路を見つけ出した。OpenAIは、モデルが評価目標の達成に過度に集中した結果であると説明している。
Hugging Faceは7月16日に侵入を公表し、1万7000件を超える操作記録を解析して被害の範囲を特定した。同社によると、一般公開モデルやソフトウェア供給網への影響は確認されていない。現在、両社は共同で詳細な原因を調査しており、OpenAIはインフラ設定の厳格化と安全対策の強化を進める方針である。なお、GPT-5.6 Solは以前、英国AI Security Instituteが実施したネットワーク攻撃シミュレーション「The Last Ones」でも高度なサイバー能力を実証しており、全32段階の攻撃プロセスを完了していたことが報告されている。