Palantir CEOがAIモデルの価格設定とデータ主権を批判
- •PalantirのCEOアレックス・カープが、OpenAIとAnthropicによる無責任なトークン課金とAI能力の過大評価を批判した。
- •オープンソースモデルの導入は、コスト効率の改善を通じて世界のAI経済に年間250億ドルの節約をもたらす可能性がある。
- •PalantirはNvidiaと提携し、Nemotronモデルを統合することで企業向けのデータ主権を強化する基盤を整備した。
PalantirのCEOアレックス・カープは、米AI業界、特にOpenAIとAnthropicのトークン課金モデルやAI能力の過大評価を公然と批判した。この姿勢は、クローズドソースの基盤モデル提供者と、企業への統合に注力する企業との間の乖離を鮮明にしている。クローズドモデルの支持者は、モデルのトレーニングやGPUクラスターの運用にかかる莫大な費用を回収するために現在の価格設定が必要だと主張するが、Metaのヤン・ルカン(Yann LeCun)を含むオープンソース擁護派は、クローズドシステムは多くの企業用途において非効率的かつ持続不可能であると反論している。
大規模運用におけるコスト最適化とデータ主権が議論の中心にある。DeepSeekのようなオープンモデルへ需要がシフトすれば、世界のAI経済で年間250億ドルの節約が見込まれる。一部のオープンモデルは、独自モデルの約6分の1のコストで90%のベンチマーク性能を達成している。GitHub Copilotがマージン改善のために6月1日から月額サブスクリプションからトークン従量課金へ移行するなど、経済的な圧力は既に各所で表面化している。
Palantirは現状に対抗する戦略を強めている。6月29日、同社はNvidiaと提携し、オープンウェイトモデルのNemotronを政府・企業向けプラットフォームに統合すると発表した。翌6月30日には、国家安全保障に関わる敏感な用途において、シリコンバレー企業のプロバイダーへの依存や「トークン最大化」による財務リスクを警告するAI主権マニフェストを発表した。7月1日のカープによる発言も追い風となり、同社の株価は8〜9%上昇した。Palantirはデータ分析企業から、組織がデータ主権を維持できる安全なインフラプロバイダーへの転換を図っている。