PloyがAIエージェントをGPT-5.6に移行
ploy.ai
2026年7月13日 (月)
- •Ployは本番環境のAIエージェントをGPT-5.6 Solに移行し、速度2.2倍向上とコスト27%削減を達成した。
- •エンジニアはGPT-5.6が不要なツールパラメータを埋める癖を解決するため、スキーマ変換を実装した。
- •ワークスペース単位のプロンプトキャッシュ設定により、初回ヒット率を0%から83.7%へと改善した。
自動マーケティングサイトビルダーのPloyは、2026年7月9日に公開されたOpenAIの「GPT-5.6 Sol」への移行を完了した。それまで使用していたClaude Opus 4.8からの切り替えにより、処理速度は2.2倍に向上し、運用コストは27%削減された。このAIエージェントはページの設計、コードの読み取り、アセット生成を通じてサイト構築を行うため、モデルには高い性能が求められる。
GPT-5.6への統合において、エンジニアはモデル特有の挙動に対応する必要があった。同モデルはデフォルトで全25個のツールパラメータに値を割り当てる傾向があり、空のファイルを読み込むエラーが多発していた。プロバイダー境界で未使用パラメータをnullにマッピングするツールスキーマ変換を実装することで、これらのエラーを排除し、ツール呼び出し回数を約30%削減した。
さらに、プロンプトキャッシュのアーキテクチャも刷新した。GPT-5.6はキャッシュノードごとに毎分約15リクエストというワークスペース単位の制限があるため、キーシステムを再構築しレイヤー構造のブレークポイントを導入した。その結果、初回ヒット率は0%から83.7%まで改善し、キャッシュ対象外の入力トークンは28%減少した。
最後に、サーバーサイドのポインタ依存による推論状態の不安定さを解決するため、SDKの推論状態を自己完結型のブロブに変更した。デザイン面では特定の指示が必要なものの、GPT-5.6の視覚デザインスコアは0.970に達し、Claude Opusの0.936を上回る結果となった。