サムスンとSKハイニックス、Anthropicに出資
thestar.com.my
2026年6月2日 (火)
- •サムスンとSKハイニックスがAnthropicの650億ドルのシリーズH資金調達ラウンドで株式を取得した。
- •Anthropicは9650億ドルの企業評価額に達し、世界で最も価値のあるAI企業となった。
- •今回の提携により、サムスンが将来的なAnthropic向けカスタムAIチップを受託生産する可能性が浮上している。
サムスン電子とSKハイニックスは、Claudeモデル群を開発する米国AI企業Anthropicの戦略的株式を取得した。今回の投資は650億ドルのシリーズH資金調達ラウンドの一部であり、Anthropicの評価額は3月末時点のOpenAIの評価額8520億ドルを上回る9650億ドルに達した。このラウンドにはマイクロン、キャピタル・グループ、コートゥー、GIC、ブラックストーン、フィデリティ、ベイリー・ギフォード、テマセクも参加している。
このパートナーシップは、AIコンピューティング基盤の拡充を重視している。Anthropicは、顧客需要を満たすために必要なメモリ、ストレージ、ロジックチップの供給において、メモリパートナーが不可欠であると言及した。サムスンにとって、今回の協業はカスタムAIハードウェアの受託製造サービスであるファウンドリ事業への期待を強めている。サムスンは現在メモリを供給しているが、テスラのAI5およびAI6チップ、エヌビディアのGrok3推論プロセッサの契約を獲得したファウンドリ部門を強化するため、カスタムAIチップの製造機会を模索している。
現在サムスンの世界ファウンドリ市場シェアは7.2%であり、業界首位のTSMCとは62.7ポイントの差がある。業界関係者は、今回の出資をサムスンがAIサプライチェーン内での結びつきを深め、将来の成長を確保する狙いがあると分析している。Anthropicは2021年にOpenAIの元スタッフらによって設立され、今月の年間売上高は470億ドルを超え、第2四半期には初の営業利益達成を見込んでいる。同社の企業価値の急騰は、最初のClaude製品の発売から約3年2ヶ月で実現した。